表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
修二の青春  作者: 白木
135/333

佐久間米示と言う男

 広い公園の芝生の上で、新川社長は川上氏の事について、その付き合いや、考え方、競翔家として持ち得る全てを持っている方や、素晴らしい愛鳩家でもあるんだと、修ニに磯色と話してくれた。


「・・・そうですか。ほんな偉い人と社長は知り合いやったんですね。佐久間のあんちゃんからも、社長の鳩は関西でも3つの指に入ると聞いてます。その人が自分の鳩を全部出してまで、白川系を継いだその気持ちに俺・・すごい感動しました」

「川上○号と名づけるのは、今度は、わしが川上さんの気持に答える為や。わしは、自分の命と引き換えにしても、この血統は守り抜こうと思うとる。だから一羽たりともわしの鳩舎からは出さへんのや」

「よお、分かりました。社長も偉いです。俺、感動を叉新たにしましたわ」


 新川社長は昼過ぎまで、競翔のよもやま話をしたり、少し淡路島の観光を修二にしてやったり、食事も済み、帰りの大磯のフェリーボートの所まで戻って来た。修ニは、貰った本を更に又読みふけっていた。読めば読むほど、修ニの心は、競翔鳩の世界に引き込まれて行くのだった。


「あ・・あれえ・・?」


 フェリーの出航の待ち時間にトイレに立った修ニが、新川社長に指差した。少し遠いが、港の波止場に立っているのは佐久間のようだった。


「お・・?あれ・・ほんまや。腕まで組みはって・・綺麗なお嬢さんや、隅に置けへんなあ、佐久間はんも」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ