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佐久間米示と言う男
工藤が2人に声を掛ける。
「大将、もうちょいですねん。それ終わったら、帰らせて貰いますよって」
「おう、そうか・・」
工藤が少し目を細めた。
「あ・・そや、修ニ、ちょっとこっち来い」
工藤に呼ばれて、事務所横に行くと、
「おお!マッハが組みあがっとる!」
見違えるようになったマッハⅢが、そこにあった。各パーツは未だ全部は揃って居ないらしいが、どの部品もリストアされて、ぴかぴかだった。
「まだ、もう少し掛かりそうやけど、フレームを組んで、エンジン載せて半分ちゅう所やな。ええ感じやろ?」
「最高ですわ。俺も、もうちょっと頑張って、金、用意しますよって」




