表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
修二の青春  作者: 白木
124/333

薫る言葉に

「そら、俺一人で食うのは無理や・。それよりな、お母ん、あんちゃんに貰うた鳩に、名前つけるねん」

「まあ・・何て?」

「お父んの一志の(一)の字、取ってカズ号、もう一羽は雌やさかい、姉ちゃんの名前、恵をもろて、メグ号やねん」

「修ちゃん・・・」


 美弥子の目から涙が零れる。


「お母ん、泣いたらあかんがな。俺な、・・工藤はん見たいな、格好ええ男になりたいんや。工藤はんは、一人で、関西の暴走族をまとめはった凄い人や。その鳩の前には、雷神てつけるねん。雷神カズ号、雷神メグ号や。ほんで、あんちゃんに教えてもろて、鳩レースやりたいんや。ええやろ?」

「修ちゃんが、やりたい言うんなら、お母ちゃん、何も反対せえへん」


 その晩、美弥子さんは、仏壇に手を合わせていた。

 その佐久間だが、この夜は、羽崎社長に呼ばれて、市内の料亭に居た、それは、見合いの話であった。

 山本加奈と言う、羽崎グループに近い山本建材の一人娘で、聡明で、綺麗な女性だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ