謎の閉鎖
なにがあったのか
「一時閉鎖…おい、由莉…この文字読んでみてくれ」
「えっ?どうしたのいきなり?」
「いいから頼む」
「凛どうしたの?熱でもあるの?」
「いいから」
熱なんてない、ただこの現実は本当なのか?
「一時閉鎖よ一時閉鎖」
「由莉、俺の頬をつねろ」
「つねればいいのね??」
ギュッ…こいつ…頬をちぎる気でもあるのかというぐらい本気でつねりやがった…
「夢じゃないのか…」
「あー、凛寝てたから説明聞いてなかったのね。なんか理由は聞かせてくれないけど学校を閉鎖するってナマケモノが言ってたわよ」
「つまり…朝早く起きなくていいのか…」
これはさすがに俺にとって凄い嬉しい。
「けれど課題がたーーーーーーっぷりだされたわよ」
…ニコニコしながら言うことかそれは。
「この机に入ってる紙か…ざっと100枚程度あるぞこれ…」
鬼だ…鬼すぎる…
「そうよ、全部よ…」
由莉の表情も暗い。それはそうか…この量だもんな。
〜♪〜♪〜♪
なにかの曲が流れる。由莉のケータイの音らしい。
「あ…メールね、……凛、私帰るわね…お母さんが…帰り遅くて…激怒してるわ…」
「よし、早く帰るんだ。わざわざ起こしてくれてありがとな」
「別にいいわよ!それじゃあね!凛っ!」
慌ただしいな、ほんと。
「さて、そろそろ帰るか…」
そして俺も席を立ち机の中の課題をバックに詰めて教室をあとにした