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楽しそうな親子。父親と母親に似ているようだ。ではあの男の子は誰だ?当然わかっている。

「俺だ」

昔の記憶が夢に…か。まぁよくある話しだな。あの頃は今みたいに冷めきってなんていなかった。とても残念、なんて思うはずがない。なぜならもうどうでもよくて俺には関係のないことだからだ。

「お父さん!お母さん!みてみて‼おっきい虫がいるよ!」

無邪気な俺の声。昔にあんなこともあったなと思う。突然の地響き、下が揺れる。幸せそうな雰囲気が一気に崩れ落ちた。地面が二つに割れる。父親と母親は左右別れてしまう。俺は、地面の奥深くまで落ちた。そこで目が覚めた。

「…悪夢か」

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