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青い欠片  作者: カニパン
8/20

交錯

 街の奥深く、瓦礫の迷路。

 リリスとミラは息を切らしながらも、ゼロから逃げ続ける。

 ミラは小さな手でリリスの腕を握り、信頼を確かめるように顔を上げた。

 

「リリス、怖いけど……でも、諦めたくない」

 

「わかってる。だから、まだ逃げるのよ」

 

その瞬間、ゼロが姿を現した。

 赤い瞳は怒りに燃え、瓦礫を踏みつけながら二人に迫る。

 

だが、アッシュ、グレン、ノアも追いかけてきた。

 ゼロと三体の自動人形が交錯し、街は一瞬で戦場に変わる。

 アッシュがゼロの前に立つ。

 

「ゼロ、俺たちは敵じゃない! 博士の心を思い出せ!」

 

グレンが側面から衝撃波を飛ばし、ゼロの進行を一時的に止める。

 ノアは安全ルートを確保しつつ、リリスとミラを守る位置に移動。

 ゼロは止まる。

 

胸の奥で、怒りがまだ渦巻く。

 だが、博士の声――子どもを愛する声――が押し寄せる。

 

「……俺は……何のために……」

 

ゼロの拳が微かに緩む。

 リリスはミラを抱え、瓦礫の隙間に身を潜める。

 

「……ここまでかもしれない……でも、諦めない」

 

ミラは小さな手でリリスの肩を掴む。

 

「リリス……私、負けない!」

 

ゼロは赤い瞳を揺らし、破壊衝動と理性の間で揺れる。

 その瞬間、三体の自動人形が協力してゼロを制止する。

 怒りと理性、愛――すべてが交錯する、街の夜。

 そして――ゼロの瞳に、初めて青い光が混じった。


 戦いは終わらない。だが、心の揺れが、新たな可能性を生む瞬間だった。



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