表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
青い欠片  作者: カニパン
15/20

友情の絆

 瓦礫の間に一瞬の静寂が訪れた。

 戦闘が一段落し、街は灰色の煙と散乱した瓦礫に覆われている。

 リリスはミラを抱きながら、息を整える。

 「……大丈夫、ミラ。もう少しで安全な場所に行ける」


 ミラは小さく頷き、リリスの腕にしがみついた。

 「……ゼロ、ありがとう……怖かったけど、守ってくれて……」

 ゼロは少し照れくさそうに視線をそらす。

 「……俺は、守るためにここにいる」


 三体の自動人形も傍らで静かに頷いた。

 「ゼロ、君の決断は正しかった。仲間を守ることこそ、我々が学ぶべきことだ」

 アッシュが声を低く響かせ、ゼロを励ます。

 「俺たちも力になる。共に行こう」

 グレンとノアも同意し、自然と小さな輪ができた。


 リリスは瓦礫に腰を下ろし、ミラを膝に座らせる。

 「……怖いけど、でも……守るって大事だね」

 ミラも小さく頷き、震える声で答える。

 「私も……守りたい……」


 ゼロは遠くを見つめる。

 街は荒廃している。破壊の跡、瓦礫の残る通り、まだ安全ではない現実――

 それでも、守る意志と仲間の存在が、彼の心を支えていた。


 三体の自動人形もゼロの隣で、リリスとミラを守る意志を固める。

 

「仲間……か。博士が望んだ形だな」


 ゼロの瞳に、青い光が鮮やかに宿る。

 破壊衝動はまだ残るが、理性と愛がそれを押さえつけていた。


 リリスは小さな笑みを浮かべる。


 「……私たちも、みんなの仲間になれるんだね」


 ミラも微かに笑い、肩をリリスに寄せる。


 「うん、怖いけど……みんなと一緒なら、負けない」


 瓦礫と煙に覆われた街で、ゼロたちは初めて心から安心できる瞬間を迎えた。

 友情と信頼の絆が、戦いの疲れと恐怖を少しずつ癒していく。


 ゼロは静かに深呼吸をし、仲間たちに目を向ける。


 「……これからも、守る。みんなを」


 その声には、戦いを乗り越えた決意と、仲間を思う優しさが確かに宿っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ