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青い欠片  作者: カニパン
10/20

再集結

廃墟の合間に静かな広場。

 

瓦礫と焦げた煙が漂う中、リリスはミラを抱え、息を整えていた。

 ゼロは少し離れた位置で立ち尽くす。

瞳には青い光が宿り、怒りはまだ消えないが理性は戻りつつある。

 

アッシュ、グレン、ノアの三体も集結。

 「ゼロ、ここで状況を整理する」アッシュが低く声をかける。

 グレンは周囲を警戒し、ノアは情報を分析する。

 リリスは小さな肩を震わせながらも、ミラを抱き直す。


 「……ここで少し休憩するわ。もう少しで安全な場所……」


 ミラは微かに頷き、リリスの腕にしがみつく。

 ゼロは遠くを見つめる。


 破壊ではなく、守る選択をしたものの、街はまだ混沌の中だ。

 その視線の先で、煙の奥に小さな影が動いた。

 ノアがすぐに指摘する。


 「ゼロ、あれを見ろ。瓦礫の向こう、影が……」


 影は瞬時に消えたが、ゼロの鋭い感覚は捉えていた。

 怒りと警戒が再び胸の奥で渦巻く。

 アッシュがゼロに近づく。

 「無理に飛び込むな。状況を確認してからだ」

 ゼロは頷き、深く息をついた。


 「……わかった」


 リリスは小さく声を出す。


 「……ゼロ、もしもの時は私たち、守るから」


 ゼロの瞳が微かに揺れる。

 怒りと悲しみ、愛――すべてが彼の心の奥で交錯する瞬間。


 街の静寂を破るように、遠くから小さな爆発音。

 瓦礫が揺れ、空気がざわめく。

 ゼロはすぐに三体自動人形の方を見た。


 「……敵がいる」


 アッシュが鋭く頷く。


 「予想通りだ。街にはまだ、人間を敵視する自動人形が潜んでいる」


 グレンも表情を引き締める。


 「ゼロ、君はここで休め。俺たちが先行して探る」


 ノアは冷静に分析を続ける。


 「安全は保証できない。しかし、連携すれば防げる」


 ゼロは深く息をつき、リリスとミラを見た。


 「……行くぞ。だが、守る――絶対に傷つけさせない」


 リリスは微かに笑みを返す。


 「わかった……私たちも全力で」


 ミラも小さく頷いた。

 瓦礫の迷路を抜け、ゼロと三体の自動人形、リリスとミラの小さな隊列は再び動き出す。

 遠くの煙の奥、まだ見ぬ敵が待ち受けている――


 戦いは終わらず、次の激突へと続く。



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