第43話 『期末テスト突入!脳細胞よりギャグが優先!?』
人はなぜ勉強しなければならないのか――
誰もが一度は問いかけた、永遠のテーマ。
それに対する、私たちなりの答え。
「ギャグのために生きてるんだから、勉強は二の次!」
そして今日もまた、バカたちの戦いが始まる。
(朝・教室)
「期末テスト……それは、この世に存在するすべての悪意が詰め込まれたイベント……」(まどか)
「“魔王のダンジョン”って名前の教科書売ってたら買うレベルだよね」(ひより)
「さすがに言いすぎでしょ!」(みつき)
しおん「期末テスト……破壊と再生の詩篇。すべてを越えた先にある真実の光……」
いおん「いやあ、しおん先輩の表現、今日も高度だなぁ!」(意味は一切理解してない)
(休み時間・勉強会開催)
「さあっ! 今日から昼休みは“強化合宿”モードですっ!!」(まどか)
「合宿って昼休みだけ!?」(こよみ)
「わたしは“脳内旅館”に泊まりたい……温泉成分で記憶力アップ……」(あかり)
「それはただの妄想だよ!? しかも温泉でテスト対策できるってどんな脳内構造!?」(みつき)
ひより「さあみんな! 勉強タイムだよ! ノートよりネタ帳を開け!!」
「ちがーーーう!!!」(みつき)
(放課後・家庭科室)
ひより「今回の勉強会、テーマは“記憶に残る勉強法”!」
「まさかの調理実習形式!?」(まどか)
「“英単語オムレツ”とかやりだしそうな雰囲気だ……」(こよみ)
ひより「オムレツの中に英単語カードを入れて、食べながら覚えるの! 名付けて“食べる単語帳”!」
いおん「すごい!じゃあ“フランス語カレー”とかもあり!? いや、それとも“歴史年号シチュー”!?」
しおん「“関ヶ原の戦いシチュー”……わたしの創作料理コレクションに追加する……」
(その後、なぜか英単語入りオムレツが爆誕。味は――「無」だった)
(夜・自宅のLINEグループ)
【グループ名:バカと7人の使徒たち】
ひより:「やっばい、ぜんっぜん覚えられない! “paradox”が“パラドックス星人”にしか見えない!!」
みつき:「もう黙って単語帳読め」
あかり:「“コロンブス”って、アイスの名前じゃなかった?」
まどか:「違うし!!」
こよみ:「全員がボケだと、世界はこうも混沌に満ちるのか……」
いおん:「えーいもうやけくそー!! “円周率”でラップ作ったる!」
しおん:「“3.14159265……”――韻が……韻が降りてくる……!」
(そしてグループ通話が始まり、全員で「πラップ」を熱唱する深夜2時)
(テスト当日)
「……寝てない……」「記憶が……おでんの具になった……」「“π”しか思い出せない……」
まどか「……うう、終わった……」
ひより「終わったって言うなー!始まるのはこれからだー!!」
「もう終わってるの!!」と、みつきが叫んだ時――鐘が鳴る。
(テスト開始)
しおん(心の声)「これは――戦争だ。知識の弾丸、鉛筆の剣。今こそ、静かなる脳内激闘の幕が上がる……」
(ただし開始5分で寝た)
テスト週間――それはバカたちの一大決戦。
でも、みんながいるから、ちょっと楽しい。
次回は、点数発表編!
果たして、“πラップ”の成果はいかに!?
次回予告:
第44話『返却されたテストの嵐!ボケるなツッコめ!泣くな!』




