第42話 『温泉でサウナでバカ爆発!汗と友情と“幻のアヒル”』
癒しの打ち上げ旅行――のはずが、笑いと混乱の渦に巻き込まれて、結局いつも通りの「バカ旅行」に。
そして今回は、温泉・サウナ・卓球・謎アヒルと、なぜかイベント目白押し!
果たして、まともな休息は訪れるのか!?
(朝)
「おっはよーございます! みんなー! 早朝温泉だよーっ!!!」(ひより)
「時刻、午前5時半。お前はどこの老舗旅館の番頭だ……」(みつき)
「ちょ、ねえ、目覚ましより声のほうが破壊力あった……」(まどか)
「わたし、夢で『お湯の中で布団が泳いでる』って見た……」(あかり)
(朝風呂)
「わぁ~~……朝の温泉って、空気まで美味しいねぇ……」(まどか)
「空気飲んでる場合か、湯けむりで前が見えん」(こよみ)
しおん「……あれ? なにか浮かんでる……黄色くて……」
「き、ききき黄……黄色いアヒル!!?」
ひより「発見!!幻の温泉守護アヒル、“湯っくり丸”じゃない!? 伝説の――」
みつき「いやそれ旅館の備品だよ!? 子ども向けの!」
あかり「かわいいねぇ、あの子……たぶん、温泉の神さまだよ……」
(結果:アヒルを中心に風呂の中で謎の信仰儀式が始まる)
(午前・サウナ編)
いおん「さあさあ!次はサウナだよ!汗を出してデトックスだよ!全身から邪念を抜くよ!!」
しおん「この中で最後まで座ってた者が、真の“静謐なる熱耐者”と認定されます」
こよみ「その称号に意味はあるの……?」
「ルールは簡単!サウナの中で“大声でしりとり”をしながら最後まで残った者が勝利!」(ひより)
「“り”……リアルに暑い!!」(まどか)
「“い”……イグアナも逃げるレベルの熱さッ!!」(みつき)
「“さ”……サウナって、もしかして“灼熱の試練”の略……?」(あかり)
(最終的に全員同時に倒れ込み、試合終了)
(午後・卓球バトル)
「さあっ、旅館と言えばコレでしょ!!」と、ひよりがラケットを振り上げた。
「いいでしょう!ならば受けて立つ!“正統派ピンポン娘”・藤崎みつき、参戦!!」
「次の選手、御園まどか! 学級委員の名にかけて、卓球に魂を込めます!!」
「野々宮あかり、参戦します……マイラケットはバナナです……」
「バナナ!?!?」(一同)
(ちなみにラケットとしては完全に不正だが、なぜか異様に強かった)
(夜・再び温泉)
「ふぅ……もう何回目かわからないけど、お風呂最高……」(こよみ)
「今日だけで7回くらい入ってるよね……皮膚ふやけて“ゆでひより”になってない?」(みつき)
「いや、むしろ完全に“ととのった”……!!」
あかり「わたし、もう少しでお湯と友達になれそう……」
まどか「その発言、こよみちゃん並に怖い……」
(就寝前)
「やっぱり、楽しかったなあ……こんなに笑ったの久しぶりかも」(まどか)
「毎日バカばっかやってるけど、なんだかんだこれが一番落ち着くのよね」(しおん)
「うん。笑い疲れるのって、しあわせの証拠だと思うんだ」(あかり)
「来年もまた、みんなで旅行いきたいね!」(ひより)
「……うん、絶対に。もっと笑って、もっとバカになって、もっと仲良くなろ」(こよみ)
「それってもう……友情の温泉じゃん……!」(いおん)
そして――夜は静かに、更けていった。
温泉旅行、完結!
お風呂にサウナに卓球に――まったく休まってないけど、楽しさだけはMAX!
次回からは再び日常へ。
けれどこの旅で深まった絆が、次の笑いの燃料に!
次回予告:
第43話『期末テスト突入!脳細胞よりギャグが優先!?』




