表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
わたしたち、今日も平和にバカしてます。―大騒動(高校生編)―  作者: たむ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/50

第40話『異世界カフェ開店!転生したらバイトリーダーだった件』

文化祭当日。

クラス企画『異世界カフェ ~転生しても接客できるとは限らない~』が、ついに幕を開ける!


その中身は――異世界。

接客。

混沌。

バイトリーダー。

そして、友情(?)


物語の舞台は、ここにある。

(文化祭当日・朝)


「ひより!魔王のマント着るの忘れてる!!」


「え!? これ、ただのバスタオルじゃなかったの!?」


「違うよ!? 漆黒の風をまとう漆黒のバスタオル――じゃなくてマントだよ!!」(しおん)


「まだ舞台始まってないのに世界観濃いな!?」(こよみ)


(開店前・教室)


異世界カフェの内装は、なぜか本格的。


天井から吊るされた“ホログラム魔法陣風照明”。

黒と紫を基調にした怪しげなテーブルクロス。

メニュー名も独特だ。


・“不死鳥の涙のフラッペ”

・“破滅の果実パフェ ~呪いは自己責任で~”

・“焼きそばパン(※中身は普通)”


「ねえ最後のやつだけ日和ってない!?」(みつき)


「そろそろ常識という名の鎖を捨てるときだよ」(いおん)


「お前が言うなぁぁぁぁ!!」


(客が来る)


最初のお客様は、他クラスの女子2人組。


「えっ、めっちゃ凝ってる……」「ていうか衣装すごっ!」


「いらっしゃいませ。異界よりの旅人たちよ。貴君らに安息を……」と、まどかが完璧な“転生女王”ムーブ。


「ご案内いたします、前世は魔王軍兵站部主任だった者です」(ひより)


「経歴が生々しいよ!!」(みつき)


(厨房にて)


いおん「焼きそばパン一丁!!でも今日は魂のソースを使うよ!!」


しおん「……ところで魂のソースって何?」


いおん「知らん! なんか魂入ってそうなやつ探した!!」


「それ不安しかないんだけど!?」


(※実際には普通の中濃ソースだった)


(カフェの空気はなぜか大盛況)


魔法っぽいBGMに、やけに作り込まれた世界観。

謎の接客トーク。


「こちら、“混沌と秩序の二層パフェ”になります。二層に分かれてるのは、バイトリーダーの心の葛藤を表現しています」


「えっ何その深読み……!?」(客)


(※中身はチョコムースとイチゴムース)


「でもおいしい~!」


(休憩時間)


ひより「すごいね、こんなに来るなんて!」


こよみ「正直、予想外……でも、わかる気もする」


みつき「普通のクラスは“カフェ”か“劇”の二択だけど、うちは“劇カフェ”という第三の道を切り拓いたからね……」


まどか「あと、全員キャラに入りすぎて、やりきる力だけは本物だった」


しおん「誤解を恐れずに言うと、私は素でこれです」


いおん「私は誤解を恐れてないから大丈夫!」


「全力で意味わからない!!!」(みつき)


(文化祭終了・帰り道)


夕焼けに染まる帰り道。


「……なんだかんだで、楽しかったね」と、あかりがぽつり。


「うん! でも来年の文化祭は、もうちょっと静かなやつにしよっか~」と、ひより。


「え、それって『来年はもっとヤバいことしよう』って意味だよね?」(こよみ)


「うん、そういう意味で言った!」(ひより)


全員「やっぱりな!!」


笑いながら、夕日に向かって歩いていく7人。


混沌と友情の文化祭は、こうして幕を閉じた――。

やりすぎ? 上等です!

全力で突っ走った異世界カフェ、皆様お楽しみいただけましたか?


次回は、文化祭の打ち上げ!温泉回……かと思いきや!?


**第41話『打ち上げ温泉旅行!?問題しか起きない休暇スタート!』**を予定しています!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ