第39話『しおん&いおん、幻想と混沌の文化祭企画会議!』
文化祭の季節、それは創造力と暴走力が交差する危険なシーズン。
そして、今回の会議の中心人物は――
最悪の相性、いや、最強のシナジー(※悪い意味で)を誇る、しおん&いおん!
(放課後・教室)
「というわけで、文化祭の出し物をクラスで決めます!」と委員長まどか。
「はい! 魔法使いだけが登場する、無言劇! 台詞はすべてテレパシー!!」
と、しおんが即提案。
「それか、スポーツで全員が宙に浮くエアバレーとかどう!? 実現は知らんけど!!」
と、いおんも乗る。
「お前らは黙っててくれぇぇぇ!!!」とみつきが机バン。
(作戦会議・放課後のファミレス)
「でもさ、面白い出し物って大事だよね~」とひより。
「それは同意だが、物理法則は守ってほしい」とこよみ。
「だったら、“しおん&いおんが考えた文化祭企画を現実に落とし込むチャレンジ”とかどう?」とまどか。
「それ、地味に一番怖くないか?」(みつき)
(後日・企画会議ふたたび)
しおん「はい、我々の案は――
『異世界カフェ ~転生しても接客できるとは限らない~』!」
いおん「異世界×ブラック企業×モンスター客だよ!」
しおん「接客態度が悪いと勇者(教員)が襲来します!」
みつき「こわっ!教育的指導怖すぎるでしょ!」
ひより「でも……ちょっと面白そう!」
まどか「……採用、しましょう」
全員「えええええええ!?」
(準備開始)
ひより「しおん、これって『転生しすぎて前世の記憶が渋滞してる執事』の衣装って?」
しおん「もちろん自作よ。十七世紀フランス貴族+宇宙刑事風にした」
いおん「私は厨房で火炎魔法(※ライトで再現)担当ね!」
こよみ「案の定カオスじゃねーか……」
みつき「いまのうちに保健室の場所だけ確認しとこ……」
文化祭、すでに始まってます――心のなかで。
暴走コンビしおん&いおんが繰り広げる、幻想と混沌のコラボレーション。
この企画、果たして本番を迎えられるのか!?
次回はいよいよ本番!
タイトルは――
**『異世界カフェ開店!転生したらバイトリーダーだった件』**です!




