第37話『天然伝説ふたたび!野々宮あかりと七つの幸運』
運は実力ではない。
だが、野々宮あかりに限っては“才能”だとしか思えない。
今回の主役は、奇跡を呼ぶ天然娘!
(朝・教室)
「は〜い! 今日のあかりちゃん占いコーナーいくよ〜!」
教室に入るなり、あかりが叫ぶ。手にはなぜか水晶玉(※ガチャガチャのカプセル)。
「今日のラッキーアイテムは〜……ゴミ箱のふた!」
「また学校の備品盗ってんのか!? てか何の占い!?」とみつきの即ツッコミ。
(中庭)
あかりがふと拾った棒きれで地面をつついた瞬間――
「うわっ! これ……埋蔵金!?」
――出てきたのは、誰かの埋めた500円玉×20枚。
「やったあ♪ 今日のお昼豪華だね〜」と、にっこり。
「いや普通出ないからね!? なんで発掘みたいなことしてんの!?」(こよみ)
(購買)
「メロンパン、残ってるといいなぁ〜」とあかりが言った瞬間、
「……今、焼き立てが追加されたぞ」と購買の先生。
「やったー! やっぱ運命〜!」とあかり。
「もう“あかりが欲しいと思ったものは出てくる説”が成立してるよ……」と、みつきが震える。
(帰り道・踏切)
踏切で足止めされたあかりたち。
「……あ、あかりちゃんが何か拾った!」(しおん)
「これは……四つ葉のクローバー……の群生地……!? なんかすごい数あるよ!」(まどか)
「え、これ絶滅危惧種レベルで見ないやつじゃん……!?」(いおん)
(その夜・メッセージグループ)
【ひより】「結論:あかりが本気出したら、世界救える」
【みつき】「ていうかいっそ占い師とかになって?」
【しおん】「彼女の前世、たぶん女神」
【あかり】「へ? わたし今日なんかしたっけ?」
【こよみ】「無自覚が一番怖いってことよ……」
天然娘・あかりの運の良さが暴走した今回。
もはや一種の超常現象――彼女がいるだけで日常がRPGになる!
次回はついに!
水無瀬こよみの因縁回!?
タイトルは――
**『クールな友情バトル勃発!こよみvsひより、小学生の因縁決着戦!』**です!




