第35話『対決!ゼン・アルセリオ、宇宙一の料理人』
ある日の放課後。
空から、流れ星が落ちてきた――その正体は、宇宙の果てからやってきた謎の男!
(放課後・校庭)
ドゴォォォン――!!
「な、なに今の音!? 爆発!? 落雷!? 軍事演習!?」
「いや、明らかに“UFO墜落音”だったよね」と、みつき。
校庭に巨大なクレーターができていた。
そこに立っていたのは、銀色のエプロンに身を包んだ筋肉ムキムキの青年。
「吾輩の名は、ゼン・アルセリオ! 銀河一の料理人なりッ!」
「なんでそんなやつが高校に来たの!?」
(職員室前)
「お騒がせしましたぁー、こちら、ただの……えーと、交換留学生です!」
なぜかひよりが即席でフォロー。
ゼンは笑顔で「その通りである!」と便乗する。
「いや、校庭破壊してる時点で退学だよ!?」と、まどかのツッコミが刺さる。
(教室)
ゼンはなぜかすんなりクラスに馴染み、調理実習の時間に全力を出す。
「ふはは! まずは“反重力鍋”で空中調理だ!!」
「なんか浮いてる!? 卵が無重力で回ってる!? しかも爆発した!!」
「これは“銀河風スクランブルエッグ”……成功だな」
「してないしてないしてない!!」
(屋上)
こよみがゼンに問いかける。
「……あんた、本当は何しに来たの?」
ゼンは真剣な顔で答えた。
「この星の料理は“ぬるい”……本当の美味とは“魂と魂の戦い”だと知ってほしくてな」
「完全にグルメバトル漫画の思想だ……」
(翌日・食堂)
ゼンとひよりが対決することに。
「我が必殺料理、“銀河激辛ナポリタン”に勝てるか!?」
「こっちは“学食カレー全部のせ”で挑むよ!」
審査員(なぜかしおん、いおん、あかり)が食べる。
「……あつい……けど、うまい……!」
「お腹が……炎の惑星になった……!」
「あ、わたし平気だよ~」←天然の耐性
勝敗は引き分け。
「ふ……さすがこの星の高校生。次は“惑星間お弁当対決”で勝負だな」
「もう来なくていいよ!?」と、まどかが叫んだ。
銀河からの刺客(?)とのバカ全開の料理対決、いかがでしたか?
次回は一転、恋の気配……?
『まどかの憂鬱、恋とギャグは両立するか』をお届けします!




