第19話『さよなら京都、最後の夜にバカが泣く!?』
修学旅行、ついに最終日――
感動の夜かと思いきや、最後までバカ全開!?
眠れない夜、涙と笑いとちょっとだけ胸がきゅんとする
2年A組のとある夜の物語、はじまります。
「うわー、帰りたくなーい!」
「それ何回目よ。そのセリフ、朝からもう7回目くらいじゃない?」
「だってさぁ……京都、最高だったんだもん……。あの八ツ橋の試食無限地獄、また味わいたい……」
「欲望の方向がちょっと庶民すぎる」
夜の旅館、最後の部屋時間。
「やばい……もう寝なきゃいけないのにテンション上がって眠れない……」
「さっきから布団の上で大の字ジャンプしてるの、誰?」
「はーい!人生、寝るよりバカする派!」
「じゃあ一生寝不足で過ごしててください」
修学旅行最後の夜は、やっぱり――
「恋バナ、するしかないでしょー!!」
「きたー!!まってましたぁあ!!」
「こよみ、テンションがうるさい。いつもの3割増し」
「正直に言おう。今回の旅行で恋が芽生えたやつ、いる?」
\しーん……/
「……芽生えかけたやつは?」
\ざわ……/
「おっ!?なんかいた!?いたの!?実はいたの!?」
「いや、団子に恋しかけたって話なんだけど……」
「それ恋じゃなくて血糖値の問題!」
「でもさ、私、今ならちょっとわかる気がするな」
「何が?」
「こういう思い出が、“青春”ってやつなのかもって」
\全員静かに布団にくるまる/
「うわ……急に……エモ……」
「だめだ……泣きそう……」
「ちょ、なんで全員鼻すすってるの!?」
「明日帰ると思うとさ……このバカな時間が終わっちゃうの、寂しいんだよね……」
そんな中。
「ねぇ、今夜だけはさ……ちゃんと寝ようよ」
「……うん、私もそう思う」
「じゃあ……おやすみ」
「……おやすみ」
(※5分後、こよみだけ起きてホラー話を始め、全員起きる)
涙あり、笑いあり、鼻水あり(!?)の最終夜。
“修学旅行”という非日常が、明日には終わってしまう。
でも、そんな時間があるからこそ――きっと、ずっと忘れない。
次回、第20話はついに帰路!
**『さらば京都!最後まで全力でバカして帰ります!』**に続きます!




