第18話『嵐山デート大作戦!恋と団子と着ぐるみ地獄!?』
清水寺に続く京都満喫ツアー第2弾は――嵐山!
竹林、渡月橋、野生の猿、そして……恋の予感!?
でも現実はそんなに甘くない!
今日もやっぱり、嵐のような女子高生たちが嵐山を駆け抜けます!
「はい注目ー!今から自由行動、だけど時間厳守!遅れたら班ごと置いてくぞー!」
「怖ッ!?教師の目がいつにも増して鋭い……」
「いや、昨日の夜ふざけすぎた人たちがいたからでしょ?ほら、あのバカ騒ぎ班」
\(全員無言でこよみを見る)/
「ちょ、ちょっと!?なんで全方向から私だけ責められてるの!?」
さて、嵐山に来たらまずは――
「竹林じゃん!インスタ映えスポット!全力で映えよう!!」
「言うけど、私たちの存在がもう“映え”じゃなくて“暴れ”だからね?」
「よし、じゃあポーズは“タケノコダンス”で!」
「え、なにそれ!?聞いたことないのに全員やり始めた!?」
\シャカシャカポーズ×5/
(※観光客が振り返るレベルのやかましさ)
「こよみ、それほんとに“タケノコ”要素どこにもなくない?」
「大丈夫、気分がタケノコならそれでOK」
「意味わかんないけどテンションで納得させないで!?もう!」
そして渡月橋。
「ふたりで歩くとカップルになるって噂、あるよね」
「うわ、ひよりが恋バナ……これは嵐山の奇跡……!」
「よし、じゃあ誰と渡る?」
\(沈黙)/
「……あ、ごめん。カップル成立難民たちしかいなかった」
「ひどい言い草だな!てか恋愛フラグの立たなさすぎ問題!」
その後、観光地のお楽しみといえば――
「猿山行こうよ猿山!」
「いや、こよみが檻の中に入れられそうだからやめよう?」
「え、なにその言い方!?私、人類だからね!?一応!」
さらに着ぐるみ撮影体験で――
「うわ、くまの着ぐるみある!これ着て写真撮ろうよ!」
「いいけど……中で汗だくだからね?覚悟決めてよ?」
\もっさり/
「うわ……暑っっっっ!!サウナかこれ!!」
「写真の前に命尽きそうなんだけど!?」
そんなわけで、笑って、叫んで、汗かいて。
本日の嵐山デート(?)は――
「楽しかったねー!」
「うん。恋は芽生えなかったけど、腹筋は鍛えられた」
「それ恋愛ドラマじゃなくてギャグアニメの締めじゃない?」
嵐山でロマンチックになるはずが、全然ならなかった件。
でも、バカたちにとってはこれが最高の思い出!
次回は修学旅行最終日!
**第19話『さよなら京都、最後の夜にバカが泣く!?』**へと続きます!




