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第6話 チョイ能力の進化

その夜、俺はベッドに寝転びながら考えた。


(白崎先生の心の声は、いつもと違ってハッキリ聞こえた……)


普段、俺が聞けるのは"目が合った一瞬"だけだ。でも、白崎先生の声は、俺が目を逸らした後も頭に残っていた。


「もしかして……能力が強くなってる?」


試しに、スマホのフロントカメラを使って自分の目を見つめた。……当然、何も聞こえない。


「はは、そりゃそうか」


でも、今まで読めなかったようなハッキリとした思考が聞こえたことは事実だ。

その瞬間、スマホの画面が通知で光った。


【ひかり:明日、また白崎先生のこと調べない?】


やっぱり、こいつとは気が合う。


翌日、俺とひかりはいつも通り登校し、放課後の調査計画を立てる……つもりだったが、朝のホームルームが終わった瞬間、ひかりが言った。


「ねえ佐倉くん、今日映画行かない?」


「は?」


「ほら、この前話してたアクション映画! ちょうど今日から公開だし!」


「いや、白崎先生の件は?」


「調査は明日でもできるけど、映画の初日は今日しかない!」


ひかりはキラキラした目で訴えてくる。こいつ、こういうときだけ行動力あるんだよな……。


「まあ……別にいいけど」


「やった!」


こうして、俺たちは謎の教師の正体を探るミッションを一旦棚上げし、映画館へと向かうことになった。


映画館に着くと、ひかりはテンションMAXだった。


「うわー! 予告だけでもワクワクするね!」


「まあ、アクション映画だしな」


「ねえねえ、ポップコーン買おうよ!」


「……はいはい」


上映が始まると、ひかりは画面に釘付けになり、俺もつられて物語に没頭した。だが、クライマックスの戦闘シーンの最中――


「――佐倉くん!」


突然ひかりが耳元で囁いた。


「な、なんだよ」


「今、あの悪役がすごい目で主人公を見てたじゃん?」


「……は?」


「やっぱり"視線"って大事だよね。白崎先生のあの感じ、もしかして催眠系の能力だったりして!」


「お前……今それ考えてたの?」


俺は思わず頭を抱えた。こいつの思考回路、本当にぶっ飛んでるな……。


映画の後、カフェで感想を語り合いながら、結局俺たちは白崎先生の話に戻った。


「やっぱり、視線の違和感って無視できないよね」


「まあ、俺もそう思う」


「じゃあ、明日はもっとじっくり観察してみよう!」


こうして、俺たちの"チョイ能力者の教師調査ミッション"は、映画デート(?)を挟んで翌日へと続くことになった。

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