詩 天秤の魔女という災害
唐突に 行き当たった
人生の分岐点
出会った災害は事故
出会ったもう一つの災害は魔女
天秤の魔女は微笑んだ
「あなたはどちらを選び取る?」
天秤の魔女は突きつける
「どちらかしか選べないわ」この選択肢は
右は生き残り 他が死ぬ
左は死んで 他を生かす
どちらも決して楽じゃない
どちらも決して幸いじゃない
それでも時間は待ってくれない
だから選ぶ事からは逃げられない
時が進めば時間切れ
どちらも選ばぬ運命に
「お前はおそらく納得できない」
「だから選んだ、私はお前を」
右か左か
生か死か
自分か他者か
突きつける