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産むし 増えるし 地に満ちる 私がママになるんだよ!!  作者: ボンジャー


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覚書 人類帝国

 人類帝国


 人類の希望、不当な支配への勝利、新たな時代の幕開け。


 等とは、後の時代に只管に脚色して自己の正当化を図った末の評価であり、実体は時代と能力に見合わない援助漬けの超軍事国家。だから主敵が居なくなったらその巨大に過ぎる軍備に身動きが取れなくなり、先細って行く髭の援助を巡って内乱が勃発、帝国とは名前だけの都市国家連合へと堕落して、天井裏から侵入してきたゴミパンダに母屋まで占拠され爆裂四散。最終的に淫獄宗教都市国家連合ゴミパンダようしょくじょうにジョブチェンジした。


 現在は腐るほどある森林資源を命がけで伐採しながら海上交通を支配する事で命脈を保っている。彼らがいち早く帝国から離脱した南方に支配されていないのはその海上戦力の豊富さ故である。


 その起源はドワーフ領に脱出した人間の末裔であるが支配階級はエルフ帝国飼育人類が主である。理由は対エルフ帝国量産型生物兵器として、髭達磨式質実剛健教育を受けてきたので、自律式二足歩行型兵器と言えるまでに戦闘脳になっていたドワーフ領組は、合流して来たエルフ帝国組飼育人類に政治経済全てを握られた…そも出来ないので担当してもらったからである。


 人類帝国は長い時間を掛けて混ざり合いながら、ドワーフ組とエルフ組と言う闘犬と反乱毒チワワの二本柱で帝国を運営して来たのである。詰まり闘犬が突っ込んで死に、毒チワワは後方で畑耕したり都市を建設しながら降って来た隕石に吹き飛ばされていたのである。


 最大人口は1500万。軍事偏重国家にこの人口なので、作中語られる様に、髭達磨の援助を打ち切られた帝国が内乱、飢餓、疫病の黙示録アタックに見舞われるのは必然であった。髭達磨の誤算は人類の次世代としての底無しのしぶとさと、エルフを絶滅させたと安心してしまった事である…


 因みに毒では無いチワワの方、エルフ帝国に最後まで忠誠を誓った人類は、エルフ帝国の組織的抵抗が潰えた時点で農奴に落とされ、生き残っていた主人たちと共に各地に離散した者たちは、猖獗を極めた残党狩りの前に主人に殉じた。未だ主人の返りを待つ生き残りの忠犬も存在する。



 闘犬(ドワーフ領脱出組)


 エルフ帝国の温かい毛布に包まれる赤子の様な生活に疑問を呈したインテリたちが髭にオルグされた姿。彼らを待っていたのは、過酷な大地と地下生活、そして軍事訓練の毎日であった。そして世代を経る事にエルフより授けられた優雅さや知識は失われ「長耳取りもした!」的な戦闘兵器へと品種改良された。人類帝国の軍事国家としての源流はここにある。


 ドワーフの名誉の為に言うが彼らは人類を意図して差別したり酷く扱った訳ではない。ただ隕石爆撃やら坑道爆破、大量水攻めに晒されて来た数千年戦時国家の先達として、憎きエルフたちと戦える様に後輩を指導したらなんか凄いのが出来ただけで、猛烈な勢いで繁殖する人類を養う為、必死で食糧生産から人類に扱える武器防具の生産までしている。


 そんな闘犬に対するドワーフのコメントは


 「「良か髭が生えた!議は必要なか!」」


 可燃性髭達磨にとって最上級の褒め言葉であるが、これはドワーフもまたエルフと同じく人類を大きく誤解していた証左でもある。自分達が管理できるだけの数だけ見て両種族は人類を理解できたと思ってしまったのだ、


 さて、闘犬の恐ろしさはその数である。エルフ・ドワーフ間の戦争は激烈であるが個体数の増加が遅い為、数十年から数百年の戦力回復期間があったが、闘犬は長くて10年程で戦力を回復して襲って来るのだ。


 またその数の優位を活かして広範囲に襲撃を掛ける事で敵戦力を分散させ決定的な場面で主力たるドワーフの攻勢を成功させ、ドワーフが恐れていた戦略級魔法使いの枯渇に追い込んでいる(その間、どれだけの闘犬が生命から肥料になったかは考慮しない物とする)


 その後、何より怖い戦略攻撃を封じたドワーフは毒チワワの加入もあり戦略を転換、エルフ帝国領に人類の国家を建国。人類を主力とし自分達は支援に徹する戦略を取った。


 これを境に闘犬と毒チワワの関係性は逆転。管理・財政を握った毒チワワは有力な闘犬と婚姻を結ぶ事で勢力を拡大。帝国建国時に皇帝に戴冠したのは闘犬の指導者だったが、あれよあれよと言う間に毒チワワ家系に乗っ取られた。

 以降、毒チワワと闘犬の交雑は進み、大内戦による帝国の形骸化を経て現在の人類に変化して行く事になる。これは社会の中層から下層についても同じである。



 毒チワワ(エルフ帝国反乱組)


 髭が投入した二足歩行決戦兵器の侵攻に合わせてエルフ帝国に反乱を起こした裏切りの座敷犬。確かにエルフ達の支配は寛大であったが、人類と言うナチュラルボーン人面獣心を全て炬燵出ない系ワンコに変えるのは難しかったのだ。


 初期の反乱に加担したのは全体の一割に満たないのだが、人口減少に悩まされていたエルフ帝国は反乱と闘犬の度重なる襲撃から平均3匹飼育され、凡そ700万匹程居たチワワ全てを守る事も、彼らの為に構築されたインフラや食糧生産地帯を保持し続ける事も出来無かった。


 その為、エルフ帝国は大量の野良を出す事を余儀なくされ、見捨てられた野良達は闘犬と毒チワワに従って生きる道しか無かった。


 なのだが其処は人類の浅ましさなので、未だご主人の保護下でヌクヌク暮らす飼い犬と自分達を見捨てた主人に怒りを激らせ毒チワワに転向。「テメェらも落ちろよ野良犬の身分によ!」と積極的に破壊工作に従事してドワーフ達をドン引きさせた。


 「醜か!」 

 

 毒チワワの行動を見たドワーフのコメント


 また、彼ら毒チワワはエルフ帝国から高度な教育と技能を授けられていた為、サパッと死ぬ事を美徳とする程、戦闘脳になっていた闘犬の弱みを見抜き、早々に自分達の有用性を売り込む正に人類と言える悪辣さで闘犬の項で語った通り支配層に食い込み人類帝国の玉座を手に入れた


 「恥は無かとか?」


 手塩に掛けた闘犬が毒チワワに汚染される様を見たドワーフのコメント。


 

 

 そんな物は人類には無い。これこそが人類の強さなのだ。彼らは勝てないと見れば媚び諂える。弱いと見れば後ろから刺せる。先達たちの様に強くはない。だが集団を生き残らせる為にはどんな手段でも使える。自分に嘘を付きその嘘を信じ込んで走っていける。


 人類はエルフの様に、ドワーフの様に、オークの様に縛られた生き方は決してしない。彼らは自由だ。無軌道で無節操で何も考えず目の前の欲望だけを信じている。


 ドワーフ帝国はそれを恐れた。このどうにも躾けられない駄犬が次に牙を剥くのは誰だか悟った。だからエルフを滅ぼしたと判断した段階でこれまで行ってきた援助を打ち切り、駄犬たちが互いに牙を向け合う様に仕向けたのだ。


 人類より更に悪辣で底意地が悪い存在が一匹生き残っていた事を知らずに…


 


 

 


 


 

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― 新着の感想 ―
ラスト1匹・・・ 姫を詐称する赤い繁殖猿(神代の姿)が思い浮かぶ。 腎虚で死んだ兄者は成仏してクレメンス。
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