覚書 集団で押し掛けた場合
「詰まり貴方たちはその高校と言う学舎事この地にやって来たと?」
「はい。でも望んでじゃ無いんです。放課後…その…授業…え〜と先生からの教えが終わった後に…」
「無理に訳さなくて良いですよ。それくらい分かります。貴方の周りにいるの控え目に見て蛮族ですが、馬鹿じゃ有りません」
「すいません!それで放課後、学校に残って駄弁ってたら急に目の前が真っ暗になって声がしたんです。それで気付いたら学校ごと此処に…」
「どんな声でした?」
「女の人の声で魔王を倒してくれ…力を授ける、貴方たちが最後の希望だって言ってました」
「はぁ…魔王ねぇ」
何ともテンプレな事だこと。私は言葉には出しませんが呆れました。今私の目の前で話してる子、自分で言っている通り高校生くらいの若者に急にんな事言って出来る訳無いじゃん。
「それでどうしたんです?」
「始めは皆んな混乱して…先生たちも何でか居なくなってるし…でもアニメみたいな力は本当にあったんでテンション上がって…でも暫くして水が少なくなって…化け物は襲って来るし…」
「それで足手纏いは追い出されたと?」
「違います!俺たち自分で志願したんです!」
あら良い子!あれ〜?こう言うの普通、食料の奪い合いからハエで王が君臨、マッドがマックスして修羅の国建国するモノの筈では?
「学校に残って入れば化け物は倒せましたし、嫌だったけどアイツら食って頑張れました。でも水はどうしょうもなくて…でも外に出ると途端に女神さまらからの力が使えなくなるから…それでこのままじゃジリ貧だって…それで一番体力のある俺たちが水を探しに出たんです」
そして意外とサバイバル能力高いなこの子ら。そう言うの選んで送り込んだのでしょうが。
さて皆様、訳わかんないでしょうからご説明致します。現在私どもは異世界からの侵略に晒されているのです。んでお分かりかと思いますが魔王って私の事ね!…切れそう。
だいたい年5人位の割合でチート転生者がこの数十年この世界にやって来てるんですからこっちは大変!侵入した時点で大まかな位置はわかりますから片っ端から狩ってますがゴキちゃんかよって!
「あの…」
「失礼。考え事してました。で、貴方たちは水場を探しに出て見事迷い、あの有様と…」
「はい。助けていただきありがとうございます。皆さんが来なかったら死んでいました」
この森は人間さんの様な欲望ダダ漏れな存在には罠が多いですからね。この子らの水を求める必死の思いは水場を引き寄せましたが、同時にそう言うのに敏感な捕食者も引き寄せるんです。
先回りして他のを狩り出さなければ死んでましたよまったく。なに?「他」って言う事はまだいるのかって?私たちが居るじゃないですか?
この子らの学校が森に現れた事は直ぐに気付きました。この世界に余計なちょっかい掛ける奴がいる事で神託がちょくちょく来るから丸分かり。
そんで1月位前ですかね。遂に痺れを切らした馬鹿野郎が、集団で私の討伐を狙った者を送り込んで来たと鬼電かかって来たんで捜索してました。
ですが一応確認してみましょう。皆さまにもこの子たちが言う女神が頭オカシイ存在か知って貰うにはそれが必要でしょうから。
「お気になさらずに。森で迷った者を助けるのは我々の義務(助けるじゃなくて狩るですが)所で貴方の先程のお話の中に気になる単語が有りました。「女神」さまですか?貴方達は急にこの様な所に放り出した存在を「様」付けで読んでるので?」
「え?まあ…はい。確かに何でだろう?始めは皆ふざけんなって言ってたんだけど…でもホラアレですよ!俺たちが化け物に食われない力はくれたので…いつのまにかそんな空気に…」
あ〜、やっぱり?それ系?ば〜ちっり祝福(洗脳)してますねコレは。送り出す奴送り出す奴、私たちに狩り出されて籠絡されるから自分の言う事聞く奴を送り込んだのね。たくっ!
皆さん聞きました?酷い話しでしょ?何?話しが見えない?簡単ですよ。この世界を自分の物にしたい「神」がいるんです。身の程を知らないのが。
女神ですって!ぷぅ〜クスクス馬鹿じゃないの!テメェで天地創造出来ないから他人物奪おうとする賊の何処に神聖さがあるのよ!頭に駄を付けろよ駄をYO!
家の主人もお怒りですよコイツには!あの人(神ですが)ノリで色々するし加減知らないのよ?
こないだなんか宴会にシレッと混じって、余興で開催された相撲大会の参加者投げ飛ばしまくってたし!勝てないと見ると関節技狙って来るし!お陰でこっちは負傷者続出!家の子にヤコブ殺法正当伝承者は居ないの!
そう言う容赦なきお方に喧嘩を売ると言う愚かな存在は神では無い!呪われてあれ!呪われてあれ!股関節外されてしまえ!
まあ私が呪うまでも無く既に神の手を離れた世界から人を、しかも集団で拉致するポカやった以上、家の主人以下親分衆のカチコミ食らって沈するでしょうがね。
「そうですか…その様になってるならば、貴方達には辛い事でしょうが一つお話しをしなければなりません…この地に魔王等と言う存在はおりません(だって私は王じゃないし、エルフは魔では無いからね!寧ろ聖属性よ私たち!)。ここは神の御手から未だ離れぬ世界(離れるつもりね〜し!離させん!永遠に脛齧ったる!)、そこに何故悪しき物など存在出来ましょう?」
「でも女神様は俺たちが最後の希望だって!そ…それに現に此処は化け物だらけじゃ無いですか!こんな所でまともに人間が生きていける訳無い!それをどうにかする為に呼ばれたんじゃ…」
「それは大きな誤解です。貴方達が化け物と呼んでいるのはこの森の住人であり森の一部。決して悪しき物では有りません。現に我々と暮らす人々は(我々の保護化&管理下で)共存しています」
「じゃあ!何で俺たちは襲われたんですか!アイツら昼夜関係無く俺たちを食い殺そうとしてくるんだ!悪意が無きゃ説明出来ない!」
「(途中から私たちが貴方たちの戦力を測るのに嗾けてるからで〜す)…貴方たちがこの森にとって異質な存在だからでしょう。我々の様に(100年単位で誰が一番強いか分からせて)自然と共に生きる術を知れば自ずと彼らも貴方達を(敵わない敵として)森の一部と認める筈」
「それじゃ俺たち何の為に…」
「外なる世界には単なる娯楽で人々を弄ぶ存在もいると我々の主人たるお方より(若干キレ気味で)承っております。貴方達はそれに目を付けられた。ただそれだけの不幸としか…」
「そんな…あんまりじゃ無いですかそんなの!家に帰して下さいよ!何で俺たちなんですか!
そう言うと私と話していた少年は泣き崩れました。彼と一緒にいた子供達もです。
うわっ…なんか凄い罪悪感。私は悪く無いのに…何ですか孫ズ?何でそんなジトーっとした目で見るの?私は悪くねぇ!悪いのは自称駄女神よ!
ほら!そんな目してないでこの子らを慰めなさい!女衆!出来るだけオッパイ押し付ける!男衆!イケメンスマイル!だーい丈夫!男は美少女にオッパイ押し付けられれば大体他の事忘れるから!行け!ニヤけちゃ駄目ですよ!




