第五十八話 問題です!
な~にしてるんだか、、、
私も呆れてしまいますよまったく!そういう事は家に帰ってからしなさい!なに?興奮する?後で燃え上がる?、、、、、それならば良し!
良くはないきもするが子孫繁栄に貢献するなら良し!やり過ぎてパートナーにぶん殴られている子もいる様ですが本人達が良いなら良いでしょう。
良い訳はないだろ?でもこうしないとダメなんですよ。なんたって騎乗部隊ですから。
騎馬でも騎狼でもないですよ。
騎エルフです。
はいそうです、間違いありませんエルフに騎乗します。いいえ!騎乗位ではありません!私がいっつもスケベな事考えていると言っても戦場で腰を振る訳ないでしょ!
前科がある?信用ならない?そう言われると弱いんですよ、、、でもねぇホントに移動手段としての騎乗なんですよ。期待してた方はごめんなさい・
兎も角!説明するまでもないとは思いますが、エルフがオークを背負って運ぶわけです。一部お姫様だっこしたり、頭が沸騰しちゃうよぉ!のポーズで運んでおりますが本人たちが良いなら良いのでしょう。
こちらに助けて止めてと言う視線を向けている子がいる気もしますが我慢してね!
ではいけぇ!私は良いの!自分の足で走ります!これ!良いと言っているでしょ!あのねぇ、良いですか?最年長者ですのでお婆、大婆と呼ばれる事は仕方がないと諦めましょう。ですが、あなた方の長と私は五十も離れていないんですよ?走れない訳ないでしょ!だから止め、、、あ~れ~、、、
はい、到着!下してください。
確かにかなり恥ずかしい。オムツ変えた事もある子に背負われているのは、かなりプライドに来ますねこれ。私でこうですから騎手と言うか荷物扱いのオークの子らはさぞ居心地が悪いでしょ、、、
なんかモジモジしていて顔が紅潮している子がいますねぇ、、走っている最中にさぞセクハラを受けていたのでしょ、、そこ!本気で発情すんな!夫婦の営みは後でにしなさい後でに!
流石はエルフの瞬足を生かした移動方法です。騎兵と違いまして騎乗したまま突撃なんて真似はできませんが、オーク部隊だけでの移動とはスピードが違います。
オークの踏破力は人間さんに比べてかなり早いとは言え、馬以上の速さで半日は全力疾走できるエルフと比べては可哀そうなので比較するのは酷と言う物ですね。
ここら辺が帝国時代のエルフが、補助戦力として人間さんを使わなかった理由の一つです。
ゆっくりした行軍なら如何にかなりますが、完全武装で昼夜を分かたず、駆け足で戦場に向かい、そのまま戦闘突入するなんて真似、要求する方がおかしいですからね。スタミナに天と地ほどの差があるんです人とその他種族には。
髭は3日戦ってもピンピンしているそうですし、オークも戦力を交代せずに半日かそこいらなら暴れられます。
腹いっぱい食べて、しっかり眠り、戦場に到着するまでに疲弊していないと言う、万全な状態であるならですがね。世の戦いにそこまで完璧な状態で挑める事は稀でしょう。
エルフは違います。やる気になれば我が種族は、眠らず食べず疲れを忘れ、一月近く抗戦可能です。断っておきますが、それは後先考えない場合ですよ、そんな事すれば後でひっくり返ります。
通常は七日七晩が限界でしょう。なんで分かるか?あれは丁度お兄さまとの夫婦生活50周年目の事でぇ、これ以上の子作りを渋るお兄さまに一服盛った私は野獣と化したお兄さまにですねぇ!
あっ!聞きたくない?際ですか、、、、少しくらい聞いても良いのよ?嫌?話を進めろ?はい。
兎に角ですね!それ程までに種族間の体力的格差は大きいと言う事です。ですので幾ら急いで集結と後退を初めても我々に追い付く事は絶対にありえません。
そこで我々が只今到着した地点が重要になります。
「あ~終わりました?」
私はグルリと回りを取り囲んだ供回り部隊の女性の一人に質問しました。先ほどの戦闘で飛び出したのが不味かったか、全員、少しでも私が変な事したら捕縛の構えなのが怖い。
「居残っていたので、満足に武器を持っていたのは200がいいとこでした。後は棒きれと丸弓が精々の餓鬼と女が同数、勝負になりません」
うむご苦労。ところで貴女たたちももうすこーし位砕けてくれないかしらん?オークでもエルフでも、ですますで話されると居心地が悪いと言うか、もうちっと何時ものべらんめえ口調で話してくれても良いのよ私怒りません。
寧ろ大事に扱われると不安。
「族長に殺されちまうんで、それができません、、、、下手に話すと丸め込まれるし(ぼそっ)」
「分かりましたそれでは仕方がないですね」(まあ最後のは聞かなかった事にしましょう)
「でっ船は?燃やしてないでしょうね」
これを忘れてはいけない事です、出なければ何しにきたのか分からなくなります。
「無事です。しかし、よくあんなボロ船ばかり集めたもんだと感心してます」
「同胞である、オークの目から見てもボロいとは想到ですねぇ、余程急いで来たとみえます。一応聞きますがボロくても財産である事に変わりはないですよね?」
「もちろんでさぁ!いや、、です。どんな見た目でも船を持てる奴は少ないです。取られるくらいなら死んだ方がましだ思う奴も確かにいるでしょう」
「それは重畳」
言い答えです。この会話で私たちが何処に居るか分かりました?
そう敵の上陸地点です。上陸部隊は内陸にかなり入り込んでいるので、オークの足でも戻って来るのには時間が掛かります。
「さーて歓迎の用意をするとしましょう!」
私共はその間、悠々と留守居の部隊をお片付け、良く食べて、良く休み、しっかりパコパコし、元気一杯で迎え撃てると言う訳です!え~と、、パコパコの部分は頑張り過ぎないように!特に娘たちよ!男を役立たずにするな!加減をしなさい加減を!
さて用意している間に、ご質問が皆さまにあります。先ほども述べましたが、如何なオークとは言え、補給や休息が無ければ全力は出せない訳です。
奇襲による敗走、捨てるに捨てられない大量に抱えた戦利品で鈍る行軍、纏まりの無い疲労した部隊、これらの要因を抱えまして、やっとこさ辿り着いたゴールには敵が待ち受けております。
果たして彼らは生きて帰れるでしょうか?
答え、駄目!全員エルフの所有物!




