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第三十七話 とことんゴネてやる!

 チキショー!なんでですか!良いじゃん楽に勝てるなら!


 私のモットーは勝ちやすきに勝なんです!


 クレームです!クレーム入れてやる!


 「あ!もしもし神様方!私、貴方様達には子供達に加護をお願いしましたが、定命の世界への乱入なんて頼んでませんよ!」


 切られた、、、クソウ!皆グルだな!楽しいですか?か弱くて健気なエルフが苦しむのは!


 何処かで笑い声まで聞こえる、、、身の丈に余る野望には試練が付き物?子供は兎も角、お前のどぶ色の欲望は我らの管理外?自然に逆らうならしっぺ返しがある?


 「そう言う事言いますか!良いもんね!後で「有れ無し」とか言わないで下さいよ!」


 あの日、私にあの悪戯好きのトリックスターが言い渡した試練の内容は酷い者でした。これを聞いたら、皆さまも同情してくれる筈です。


 


 



 「点でバラバラで各個撃破されるだけなんて可哀そうじゃないか?ん?と、言う訳で俺様はオークに肩入れする事に決めた」


 なんと言う事でしょう!この神様、勝手にオークを大幅強化すると宣言したんです!


 「取り合えず、オークの中に大族長を誕生させるとしよう!俺たち北の神は英雄が大好きだからな!ああそう言えば、このオークと言う奴は騎馬、、、、狼だが、、に乗るのが得意なんだろ?そうさなテングリも呼ぶか?あの御仁の加護ならさぞ偉大な英雄が生まれるだろう」


 「スターッブ!そんな方呼んだら、新生エルフとオークが揃って袋に詰められてしまいます!卑怯です!チートです!チーターは帰れ!」


 私、急いで止めましたよ。私の脳裏には蒼き狼の餌にされるエルフのイメージが、ありありと浮かんできましたから必死に止めました。


 「ええい!足にしがみ付くな!汚い!お前のド腐れた魂で服が汚れる!」


 「嫌ですー!せっかく増えたエルフが一気に絶滅してしまうではないですか!チート反対!天の怒り反対!御慈悲を!なにとぞ御慈悲を!おねげぇしますだ!おら悪いエルフじゃねえだ!御代官様!」


 足にしがみ付き、涙と鼻水を擦り付けながたの歎願です。カッコ悪い?何時もの悪辣さは如何した?相手は神ですよ!恥もへったくれもないの!ここで妥協したらエルフどころか人間さんまで、グリーンオルドの餌食になるんです!嫌ですよ大オーク草原帝國とかできたら!


 「分かったから離せ!あの御仁は呼ばん!鼻水をこすり付けるな!」


 「ホント?大ハーン誕生とか、神の鞭、爆誕とか無し?エルフは西ローマ見たいにならない?」


 助かった、、、神と言うのは加減と言う物も知りません。聖都がいい例です。あの町、下火になったとは言えジャガー化した人間さんが思い出し様に暴れてましたからね。


 「しないよ。お前はそれでも人類覆滅を企む悪の親玉か?恥とか無いのか?」


 あるわけないでしょ!そんな物は遠の昔に捨ててます!私は何として血族が世界を覆うのを見たいの!そのためだったら裸踊りでも髭ダンスでもなんでもします!


 「怒る気も無くすな、そこまで小物だと。お前に滅ぼされる人類が可愛そうだよ。」


 どうやら呆れてやる気を削がれた様子。へっ甘ちゃんが!


 「何か言ったか?」


 「いいえ何にも!御慈悲に感謝いたします!凄い!エライ!あんたが大将!」


 「調子に乗るな!」


 ぐぇぇ、、、殴られた、、、頭が、、、お味噌が、、、


 「全く、興が削がれた。ではこうしよう。大族長への加護は俺様が行う。お前たちが彼より先にこの大陸を征すればよし、出なけれこの大陸は諦めて貰う。その後は知らん。この英雄が世界征服の挙に出るかもしれん」


 「変わってない!内容変わって無い!世界征服なんて、その英雄どう考えても、アッティラの生まれ変わりでしょ!貴方様北欧の神なんでしょ!もっと妥協してください!ベーオウルフ位で!」


 「お前ではそれにも勝てん。八つ裂きが落ちだ。色香で迫ろうとして、正体を見破らてバッサリだな」


 「それなら猶更です!御慈悲!救済処置!バフかけて!かけてエルフに!」


 「だから時間をやろう。その英雄はこの後何処かに生まれる。上手く見つけ出して始末を付けらればお前の勝ちにしてよい」


 ふーむ。それなら何とか成りそう?でもなあ?


 「どうせ、とんでもない所にポップさせるお積りでしょう?ヤドリギの木の又から生まれるとか?」


 私、このお方を信用なんか絶対にしません。私の事、悪辣だなんて言ってますが、その実、一番悪賢いのは自分なんです。


 「しないよそんな事。お前程度の相手にそんな真似するものか」


 「ホントに?」


 「ホントに」

 

 「ホントにホント?」


 「しつこい奴だな。ではこうしよう。お前が勝ったら褒美をやろう。前金としてお前の子供達にチョットした加護も付けてやる。これならお前も安心だろう?」


 それならまあ。これ以上粘って、大雪原に、フィンブルの冬でも呼ばれたら飛んでもない事に成りますし、、、、、。


 「分かりました。それで良いでしょう。貴方様の試練を御受け致します」


 「宜しい。此処までごねたのだ、俺様を楽しませてくれよ」


 そう言うと、けたたましい鴉の声が辺りに響き、かの神は消えてしまいました。後には舞い散る大鴉の羽だけが残され、私に試練の訪れを予感させたのです。




 


 ね?酷い話でしょう?あの神様、己の楽しみだけの為に、態々この世界にチョッカイを掛けてエルフを苦しめる積りなんですよ?


 なんですか?自業自得だろ?確かに。ですが新エルフ始まって以来の大ピンチなのは事実。ですから、私もここでクレーム電話を入れまくって、少しでも有利な状況を作ろうとしているんですが、、、、


 でやしねぇ。他の神々、特に北のカムイの皆さまなんか自然神が多いので、試練当たり前だろがディフォですからガチャ切りですよ、、、、、流石に古いか?この表現。


 ん?そんな事良いから、何の加護貰ったか話せ?少しくらい同情して頂いても罰は当たらないと思いいませんか?


 思わない?はい。

 

 そうですよー!私が悪いんですよー!私がも身の丈に合わない野望を持ってるから、あーんな神様に目を付けられるんでーす。


 五月蠅い早く言え?はーい。


 それはですねぇ。


 

 



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