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第三話 六十年目の浮気

 どうもみなさん、、、旦那に逃げられたエルフ娘です。うっうっうえーん!また悲しくなってきました。何でですかお兄様!何故この若く美しい嫁と、五十二人の子供を置いて逃げたのですか!すこーし三百六十五日(この惑星の公転周期は地球と同じです。神様曰く、これが流行りのモデルだそうで)五十年程、搾り取っただけではありませんか!


 逃げますね、、、私が男であった時でも逃げます。すいませんでしたお兄様。元童貞の悲しさ、性欲と子孫繁栄欲に負けてやり過ぎました。気を取り直しましょう!私には子供たちがいるのです!何時までも母が悲しんでいては。示しがつきません!彼ら彼女らも悲しいでしょうに!しっかりしろ私!


 「「母が悪い」」


 「「父、可哀そう」」


 「「鬼嫁?」」


 「「母、夢魔なの?」」


 「「逃げて当然」」


 おおう!辛辣!この子ら強い!さすが私とお兄様の子!それにしても増えてませんね?確か私は、十年程森の外縁を彷徨いながら、嘆きに暮れていた筈ですが、なんで子孫繁栄してないの?鬼は両方いなかったんだよ?そこは禁断の関係になろうよ?今は非常時ですよ。ロトさんとこの娘さんだって、ホラアレだったんだし。


 「「母は馬鹿?」」


 「「インモラル」」


 「「兄妹と子作りしろとか頭大丈夫?」」


 「「まだ悲しい?ハッパ吸う?」」


 この子ら倫理的!野生に帰った生活なのに、随分と理性が強い!あと最後の子達、待ちなさい。そんなにメジャーな娯楽なの、そのハッパ?快楽なら肉欲に溺れてくれた方が、私や神様的には嬉しいんですが。


 「「母、矢張り馬鹿」」


 「「死ぬのか?阿保なのか?」」


 味方はいなのですか?ですが、そう言う事なら仕方がありません。最終手段です。本当でしたら、もう百人程、産んでから取り掛かる積りでしたが、エルフの倫理意識を甘くみてました。貴方たちがソドムの市に参加しないのでたら、外から募集いたしましょう。


狙うは人間さんです。私、霧の森の外縁を彷徨っている最中、森に入り込んでくる人間を目にしています。人間、私も元人間でありますから、彼らの考えは良くわかります。最後のエルフ帝国の拠点、水晶の森を陥落させ、エルフを皆殺しにしたと考えた彼らは、その開拓の精神を遺憾なく発揮させ、この霧の森の開拓に着手したのでしょう。

 

 七十年前の、水晶の森陥落以前より、彼らは陥落させた帝国の拠点を再利用し、その生活圏を拡大している事はお兄様より聞いて居ります。そこにはエルフへの恐怖も有るのでしょう。上古の昔より存在し、一時は自分たちを迫害、奴隷化までしていた、恐怖の種族、その遺構の上に自分たちの文明を築く事で、元主人への勝利を高らかに歌い上げるそんな処でしょう。インフラ関係もいくらか絡んでいるとは思いますが。


 何とも素晴らしい!それでこそ次期主役種族です。腕白で大変結構!以外かもしれませんが、私、人間を恨んでは居りません。生まれてこの方、人間と関わってきておりませんし、お兄様の人間への憎しみの溢れる情報も話半分で聞いて居りました。人間の奴隷化に迫害、滅ぼされて当然でしょう。エルフが迂闊だっただけです。やられたらやり返す、自然の摂理でございます。


 ですので、拉致します。人間さんには、産む機械&産ませる機械になって頂きます。殺って良いのは胎む覚悟腹ませる覚悟のある奴だけです!この私、当年取って七十六歳になるエルフ娘は種族繁栄の為でしたら手段は選びません。ですので人間さん、種馬になって下さい。


 此処まで人間さん種馬計画を申して参りましたが、皆さま当然の疑問をお持ちでしょう。異種族との間に子供が出来るのか?答え、出来ます。神様に直接お聞きしましたので間違いはありません。


 ここでこの世界、日本大陸の主要種族について、説明したいと思います。そも神様は我らエルフが地上で問題なく暮らせる事を確認した後、後続の種族を、この大陸に送り出しました。


 まず髭で、達磨で、火を付けて燃える程、血中アルコール濃度の高いドワーフ。私が何故ここまでドワーフを悪し様に言うと申しますと理由がございます。彼らは世界樹を切り倒し、遂には焼き払った咎があるのです。 それは世界樹と共に、この地に遣わされたエルフに取って、魂レベルで憎しみとなり私の心にも憎しみがこびり付いているのです。まあ何れは種馬兼産む機械になって貰いますので、子供たちには出来うる限り、偏見を持たない様教育はしております。彼らは大陸の基礎に、生命に有害な物が残っていないかを、調べる為に創造され送り込まれました。言わばリトマス試験紙。


 何故かと言いますと、この大陸は巨大な邪龍の死骸が大地の基礎になっているからです。創世の日、神様は、大いなる混沌に生息する邪龍の一匹を、むんずと捕まえ大地に叩きつけ大陸を御作りになりました。与太ではありませんマジです。何度も言いますがこの世界は、今だ天地が固まっておりません。絶対の物理法則

に支えられた物質世界と混沌とした非物質世界の境界線があやふやです。


 創世は、この世界が、純度百パーセントの混沌にある状態で行われました、そこは物理法則が意味を持たず、どんな頓智機も起こる世界、惑星は天動し、巨人と亀が大地を支え、世界には果てがあるそんな世界。余談ですが、今の世界も一部の場所では世界の果て、海を真っ直ぐ行くと落っこちる場所が有るそうです。

 

 私も、神様に、このビジョンを、大画面サラウンドで、脳に流し込まれた時は発狂しそうになりました。話を戻します。時は流れ、邪龍の死骸は、物理法則の支配する大陸へと姿を変えました。ですがその死骸は。既存の物質に姿を変えても健在。その背骨は大陸を東西に二分する龍骨山脈となっています。


 大陸に送り込まれた髭達磨たちは、この山脈に根城を構えました。今では黒鉄帝国等と名乗っております。氏族制度を取っていて帝国?ホワーイ?まあいいでしょう。彼らは山脈を縦横に走る、世界樹の根を焼き払い、地下幹線道路として利用しています。何時か犯す、、、監禁して髭剃りプレイしてやる。


 次にオーク、彼らは非常に厳しい環境でも生きられる種族です。極地での生存が可能かを調べる為に作られました。言っておきますが豚ではないですよ。チョット肌が緑で体が大きく牙があるだけです。神様は彼らの創造でポカをしました。よそ見をしていらしたかのか、性格のパラメータが、、、好戦的により過ぎたそうです。ですので部族社会を形成するのが精々。国を作る?作った五分後に内乱で瓦解します。狂暴とまではいかないそうですが、狩猟採集、原始農法、略奪、傭兵、等が主な生活様式だそうです。


 最後に人間さん、これまでの実験結果とオークでの失敗に鑑み、次世代型として程よいバランスで作られた種族です。無理をすれば何処にでも住める耐久性と、矢鱈と増える繫殖能力が特技、可愛いね!この地に送り込まれて早々、エルフに見つかり、奴隷化された、可哀そうな種族でもあります。奴隷と言いましても、その多くは愛玩用だそうで、ポジション的には犬か猫、迫害も増えすぎた犬を処理する感覚だったそうです。一番酷いですねこれ、反逆されるわ普通。


 人間さんに付いてはまだあります。運よく奴隷の身の上から逃げ出した彼らは、髭達磨に匿われ、山脈を挟んだ雪深い西側で力を蓄え、髭達磨の先兵としてエルフ帝国に反旗を翻したのです。矢張り髭が悪い、髭が!


 此処まで述べてきましたが、これら三つに、五十四人となってしまったエルフを加えて、四大主要種族になります。実はこの四つ、互換性があります。エルフを改造して髭達磨を、髭達磨をいじってオークを、三つを混ぜて三で割り人間を、神様は御作りになりました。段々と寿命が短くなっていくのが改造の証、エルフは不死、髭三百年、オーク百五十年、人間すごーく頑張って百年となっております。


  生物学上は交配は無理な様に思えますが、今はまだ神の奇跡漂う時代です。魂的に互換性が有ればOK。今までは神様が人間を守る為、OKサインを出されておりませんでしたが、エルフ滅亡の危機にある現在GOサインが出ております。

 

 そんな訳で人間さーん!子・作り・し・ま・しょ!ジタバータしーてもつーれていくー!


 


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