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34/42

34:時間よ、回りだせ

遅くなってすいません(>_<)

パソコンが治りました☆やったね!

これでまたバリバリ執筆活動ができるぞー!指もつらないし!いいことだらけだー!

読んでくれてアリ(´・ω・)(´_ _)ガト♪

「うーん、なるほどな…」


外に出て、怪物をちらと見、周りを見渡す。

感情増幅魔法、アクアカバー、アクアショット、アンティ…か…。近くに強い魔力も感じるが、とりあえずほっておこう。

とにかく、怪物の暴走を止めなければ。


「!?」


瞬間、周りに青色の稲妻がほとばしり、視界が青く染まる。

かなり強力な何かに意識を持っていかれそうになる。


凍結魔法か…? なんて厄介な魔法を…!


こんな魔法を使ってくるなんて…こちらの状況は圧倒的に不利だ。


――さて、どうする?


***


「起きて! アリシア!」


私はできる限りの声を出し、アリシアに呼びかける。


「やだ…! 死んじゃ嫌だよ!!」


横になり、目を開けないアリシアに、嗚咽交じりで必死で呼びかける。


「まだ、まだこっちに来ちゃだめだよ! 私のクッキーはまだ食べさせられないよ…!」


視界がぼやけて、私の半透明の手に温かな液体が落ちる。


「アリシア! アリシア・ロスタート!」


私の眼の奥に嗤う怪物が映る。

私の手は何度も何度もアリシアの体をすり抜ける。


「私のために、生きてよ! 精一杯生きて、私に、アリシアのこと好きだって、大好きだって、言わせてよ!」


それは、私の魂の叫びだった。


***


もふもふもふもふ…。


「ふぁーず…ふぁーず…」


わふわふわふわふ…。


「本当に、これでいいの…?」


むわむわむわむわ…。


「ふぁーずはこれでまんぞくー?」


***


することがないので草をいじっていたシノ。

二十秒ほどいじったところで飽きてきて、すぐファズのことに思考が移りました。


「ふぁず……あ…」


瞬間、この世界にファズがいないことを悟ります。


出会って初めに感じた、あの特徴的な感情が――ない、のです。


周りには大きな感情と、その他諸々合わせて、計五つの魔力。

その中のどれにも、ファズはいません。

あの暖かい、けれど今にも消えてしまいそうな、そんな複雑な感情が――シノと話すとき少し暖かみが増したあの感情が、この場所にないのです。

シノはファズが一人で逃げてしまった?と一瞬考えましたが、そんなことをするちっちゃなクマさんじゃないと、すぐ取り消しました。

なにせ、シノが頭痛で苦しめられていた時はまだ、この世に存在していたのですから。

なら、と、シノは考えます。

さっきまで存在していた場所に向かえばいいじゃないか、と。


しかし――、


世界はシノの思考に対して嘲笑うかの如く、命令を実行するのです。


――…ワールド・エンド・フリーズ…――


世界が青く染まり、また一人、シノを置き去りにします。


「ふぁ…ず…」


ファズが感じられなくなったさみしさと、時が止まってしまい、一人だけ動ける孤独感が、体の奥で熱いものと化して、液体となり頬を伝います。

その雫は熱を保ったまま地面にゆっくりと落ちていきました。


そしてゆっくりと――、


地面に当たり――、


雫は――、




ばっしゃああぁぁぁああん!!




その瞬間、アリシアが動けるようになった時に聞いたあの音を、幾重にも幾重にも重ねたような音が“世界中”で響き渡ります。

その音を聞いたシノは急いで店の外へ走り寄り。

そこでは、青い結晶がほろほろと崩れていくような、壮大な景色が広がっていました。




ある本にはこう書いてあります。


『人を想う涙は、時に結晶となり、其の結晶は世界を一瞬で、青く染め上げる』


けれど、その言葉には、続きがあったのです。


『しかし逆に、時に其れは、相手の心を溶かすかけがえのない材料になり、世界を一瞬で、虹色へと染め上げることもできる』


と。

うわー!ファズどこ行った!?←お前の設定のせいだろ

この話のユーリのとこ好きだな(個人的に)

私結構、瞬間って言葉よく使ってるな…。なんか響きが好きなんだよな、瞬間って。


今回結構うまく書けた気がする(*'▽')

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― 新着の感想 ―
[一言] 場面が混雑しないように書くには、正直自分も上手くかけないので以下の方法が良いと思います。 ①異世界転生ものの小説を読む。その小説を読んで書き方を学ぶ。 ②色々な小説を読む。表現や読者に読…
[一言] ユーリの所いいですね。 アリシアへの愛が伝わって。 時間を同時並行して進めたいのはわかるんですが、一つ一つの話が混雑しすぎて場面がどんどん変わりすぎてるかもしれません。 ちょっと場面がわか…
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