34:時間よ、回りだせ
遅くなってすいません(>_<)
パソコンが治りました☆やったね!
これでまたバリバリ執筆活動ができるぞー!指もつらないし!いいことだらけだー!
読んでくれてアリ(´・ω・)(´_ _)ガト♪
「うーん、なるほどな…」
外に出て、怪物をちらと見、周りを見渡す。
感情増幅魔法、アクアカバー、アクアショット、アンティ…か…。近くに強い魔力も感じるが、とりあえずほっておこう。
とにかく、怪物の暴走を止めなければ。
「!?」
瞬間、周りに青色の稲妻がほとばしり、視界が青く染まる。
かなり強力な何かに意識を持っていかれそうになる。
凍結魔法か…? なんて厄介な魔法を…!
こんな魔法を使ってくるなんて…こちらの状況は圧倒的に不利だ。
――さて、どうする?
***
「起きて! アリシア!」
私はできる限りの声を出し、アリシアに呼びかける。
「やだ…! 死んじゃ嫌だよ!!」
横になり、目を開けないアリシアに、嗚咽交じりで必死で呼びかける。
「まだ、まだこっちに来ちゃだめだよ! 私のクッキーはまだ食べさせられないよ…!」
視界がぼやけて、私の半透明の手に温かな液体が落ちる。
「アリシア! アリシア・ロスタート!」
私の眼の奥に嗤う怪物が映る。
私の手は何度も何度もアリシアの体をすり抜ける。
「私のために、生きてよ! 精一杯生きて、私に、アリシアのこと好きだって、大好きだって、言わせてよ!」
それは、私の魂の叫びだった。
***
もふもふもふもふ…。
「ふぁーず…ふぁーず…」
わふわふわふわふ…。
「本当に、これでいいの…?」
むわむわむわむわ…。
「ふぁーずはこれでまんぞくー?」
***
することがないので草をいじっていたシノ。
二十秒ほどいじったところで飽きてきて、すぐファズのことに思考が移りました。
「ふぁず……あ…」
瞬間、この世界にファズがいないことを悟ります。
出会って初めに感じた、あの特徴的な感情が――ない、のです。
周りには大きな感情と、その他諸々合わせて、計五つの魔力。
その中のどれにも、ファズはいません。
あの暖かい、けれど今にも消えてしまいそうな、そんな複雑な感情が――シノと話すとき少し暖かみが増したあの感情が、この場所にないのです。
シノはファズが一人で逃げてしまった?と一瞬考えましたが、そんなことをするちっちゃなクマさんじゃないと、すぐ取り消しました。
なにせ、シノが頭痛で苦しめられていた時はまだ、この世に存在していたのですから。
なら、と、シノは考えます。
さっきまで存在していた場所に向かえばいいじゃないか、と。
しかし――、
世界はシノの思考に対して嘲笑うかの如く、命令を実行するのです。
――…ワールド・エンド・フリーズ…――
世界が青く染まり、また一人、シノを置き去りにします。
「ふぁ…ず…」
ファズが感じられなくなったさみしさと、時が止まってしまい、一人だけ動ける孤独感が、体の奥で熱いものと化して、液体となり頬を伝います。
その雫は熱を保ったまま地面にゆっくりと落ちていきました。
そしてゆっくりと――、
地面に当たり――、
雫は――、
ばっしゃああぁぁぁああん!!
その瞬間、アリシアが動けるようになった時に聞いたあの音を、幾重にも幾重にも重ねたような音が“世界中”で響き渡ります。
その音を聞いたシノは急いで店の外へ走り寄り。
そこでは、青い結晶がほろほろと崩れていくような、壮大な景色が広がっていました。
ある本にはこう書いてあります。
『人を想う涙は、時に結晶となり、其の結晶は世界を一瞬で、青く染め上げる』
けれど、その言葉には、続きがあったのです。
『しかし逆に、時に其れは、相手の心を溶かすかけがえのない材料になり、世界を一瞬で、虹色へと染め上げることもできる』
と。
うわー!ファズどこ行った!?←お前の設定のせいだろ
この話のユーリのとこ好きだな(個人的に)
私結構、瞬間って言葉よく使ってるな…。なんか響きが好きなんだよな、瞬間って。
今回結構うまく書けた気がする(*'▽')




