表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/42

32:敗因

テストが終わりました!やったね!

もうすぐ6000pvです!本当に感謝!

読んでくれて(人´▽`)ありがとう☆

「どういうことだ…?」


“少し先の未来で、お前が邪魔になることが分かったんで消しに来た”…?

女の子――タイトは確かにそう言った。


「きゃはは!邪魔者は消し去るのが一番だよねぇ!お前もそう思うでしょ?」


――だから俺を消そうとしてるのか?


「でね!あの白髪!お前がいるから消せないんだ!だから先にお前を始末しよっかなって!」


白髪、とはシノのことだ。

なにか因縁でもあるのか?


こんなことを考えているうちにも、タイトは嬉々としながら会話を続ける。もう会話というより一方的なボール投げだが。


「殺すことはしないよー? だって怖いもんねぇ」


あれ、まてよ…? タイト…この名前、どこかで聞いたことがあるような。


「ただ、一生戻ってこれなくするけどねぇ」


二つの大きな三つ編み、魔女のような帽子、そしてタイトという名前。

この特徴は……。ッッ!! タイメント・スラット…! かつて時系列を狂わせ、世界を破滅へと導こうとした、三大魔女の一人! 時を操るさまは、時世の神、モーラによく似ていると言われている。


悟ったような顔をした俺に気づいたタイトは、嬉しそうに嗤った。


「お、やっと気づいたねぇ。念のため一人称をちょこっとだけ変えたけど、やっぱり名前で気づかれちゃうかぁ」


「お前も、シノが目的か!?」


俺は疲れて動かない体に鞭打って立ち上がり、飛ぶ。


「“も”? 私をあんな低俗な魔女と一緒にしないでくれないかなぁ?」


「ならどうして…」


「見られたからだよ」


タイメントがそう言い放った瞬間、空気が青く凍り付いた。


「私のこの魔法を見られたの。見られちゃったなら消すしかないよね」


「う…ぐ…」


「お前はもう消す予定だからいいんだけど」


そう言って、タイメントは手に持った杖をくるっと一回転させた。

俺は、手足はおろか、眼球まで動かすことが許されない。


「長話は終わりにして、そろそろいなくなってもらおうかな」


「シ…に……」


こんな奴に、勝手はさせない。

シノは、俺の大切な人で、守らなきゃいけないもので――、


「シノに、勝手はさせない!!」


俺の、希望だから。


パシャリリ――ンと、周りの空気が溶けた。

それを見たタイメントは特に驚く様子もなく、


「ねぇ、始まりのファズ? 記憶を失ったお前はどこまでひ弱なのかなぁ?」


こう言い放つ。

記憶を失ったという言葉が多少頭に引っかかるが、俺は構わず突進した。

突進しつつ、風の刃を無詠唱生成。そのまま突くつもりだった。


「くッ!」


あと少しでいけると思った瞬間、落下のような一瞬の浮遊感が体中に突き抜ける。

俺の体は突進する前の位置に戻っていた。手には何も持っていない。

時が戻ったのだ。


「あっはは!」


時を戻せるのは数秒ほど。もっと、もっとスピードを上げなければ。

タイメントが杖を構え、こちらも無詠唱で見えない空気の球を発射する。


――俺には見えるんだよ!!


球を交わしながら、小細工する意味もないと、またも突進。

だが。


「私と勝負した時点でお前は負けてんだ」


タイメントがこぼした言葉が思考を停止させた。

わかっていた、落下のような一瞬の浮遊感。俺の位置が元に戻る。


「私はすべての時を戻すこと以外に、対象そのものだけの時も戻せるんだよぉ?」


背中に強い衝撃が走った。


――あの時の、空気球…!?


意識が暗転した。

ファズ―――!!

三大魔女って恐ろしい…。

ちょっと気が向いたんで(?)ミニ話を↓



シノ「草っておいしい?」

ファズ「どうしてそうなるのかわからないんだが」

アリシア「野に生えてる山菜なら昔よく食べてたよ」

ファズ「え゛まじで?」

シノ「~そうしょくけいだんし~」

アリシア「シノさん、絶対意味わかってないよね?」


ちゃんちゃん(^^)/


星といいね、感想待ってます!アドバイスとかあったら思いっっっっきり送っちゃってください!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 面白くなってきましたね! 時を戻す魔女にファズはどう対抗するのか? 正直、勝ち目がほとんどない状況でファズ、そしてシノはどう戦うのか。 俺は予想が全くつかない展開が好きなのでこの後が楽し…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ