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27/42

27:流れる時間はすべて違う

あ――――け―――――ま―――――し―――――た―――――!!!


遅くなった&なんか納得いかない&文字数少ない

こんな小説だけど、

読んでくれて(*ゝω・)ノ アリガ㌧♪

痛くて、苦しくて。

世界が蒼く染まっているときだけ、僕は自由になれた。


だけど、侵入者がやってくる。

僕の世界を邪魔する侵入者。


僕は侵入者が許せなかった。

この青い世界で僕以外に動けているのは、みんな敵だと思った。

この僕の赤い目で、消そうと思った。


だから、あの、三つ編みおさげの三角帽子を殺ろうとした、のに。

…しくじった。


***


あの女にばれないように、必死で羽と手に魔力を込める。

あの時みたいに、失敗しないために。

もう朧げにしか覚えていない、あの暖かみを忘れる前に。


水の精霊の最上位魔法、海王星(ジャッジメント)(オブ)審判(ネプチューン)


この魔法は…、私はまだ一度も成功したことはないが、それでもやらなければならない。それぐらいやらなきゃ、あの女は倒れない。

たとえ―――、私の存在が消えたとしても。

シノ様が…覚えていなかったのが少し残念だったけれど…。

魔力を溜め終えた羽が、きらりと光った。

周りにいる魔力たちが、出来る、成功するよ!と、私を励ましてくれる。

気分が高揚して、体中に魔力がまわっていくのがよくわかる。


今―――海王星の鉄槌が下る。


裁かれろ!(ジャッジメント)



***


思い出せない。

そこだけ引き抜かれてしまったかのように、思い出すことが出来ない。

…ユーリ。

彼女の笑顔は、どこかシノに――自分で勝手に見出しているだけかもしれないが――似ている。

彼女が光の帯に貫かれた後、真っ暗な所を何日も彷徨っている夢を見た。母によるとその間、僕はずっと眠っていたらしい。

ユーリは治療のため、という口実の下どこかへ連れていかれた。それから、彼女のその後を誰も教えてくれなかった。まあ、ある程度は察したが。

ある程度、は…。


***


むむ!

むむむ!

か、体が…私の体が…横になってる!? そして、なんか水の精霊さんと嫌いな奴がにらみ合ってる!? アリシアは座り込んでるし、近くにふぁずもいる!

はわわわ…!

これは!

きんきゅーじたいだ!


私はいわゆる、ゆーたいりだつ的なことになっている!と思う!

それにしても、私の体はすやすや眠っているなあ。

私はじぶんの体に近づいて行こうとした――とき、何かがかすかに聞こえた。


――シノ、しの…。


あれ、やっぱり何か声が聞こえる…。


――急いで、起きなさい…。


なんだろう、これ…。この声なんか、胸がジーンとして。


――世界が、ずれ始めています…。


あれ、この声、この声――。

覚えがある、この声は。


――…しの。世界が……なぜ…泣いているの…?


おかあさんだ……!


――ごめんね、ごめんね、突然来てびっくりしたよね…。


ゆっくりと顔を上げた先にはおかあさんがいて、心配そうにこちらを見ていた。

おかあさん――、だけど、なんかちがった。

いつもの服じゃなかった。絵本で見た、泉の女神様みたいな、そんな格好をしていた。


――この格好は、気にしなくて大丈夫だから…。


私の視線に気づいたのか、おかあさんは腕を持ち上げて言った。

涙で視界がぼやけても、びっくりして声が出せなくても、おかあさんはそこに居る。


それが何というか、すごく、すごく、私の心をかき回しているように思えた。

なんかなー…。ここの話はなんかなー…。

次はおかあさんと会ったシノは覚醒するために試行錯誤します☆

気長にお待ち下さーい

ではまた!!₍˄·͈༝·͈˄₎ฅ˒˒

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― 新着の感想 ―
[一言] やっと、シノのターンですね。 アリシアのターン長かったですからね。 物語の全員が主人公ですもんね。 一体どんな終わり方するんだろう? 物語に出てくる全員が集結してアリシアの美味しい料理を…
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