27:流れる時間はすべて違う
あ――――け―――――ま―――――し―――――た―――――!!!
遅くなった&なんか納得いかない&文字数少ない
こんな小説だけど、
読んでくれて(*ゝω・)ノ アリガ㌧♪
痛くて、苦しくて。
世界が蒼く染まっているときだけ、僕は自由になれた。
だけど、侵入者がやってくる。
僕の世界を邪魔する侵入者。
僕は侵入者が許せなかった。
この青い世界で僕以外に動けているのは、みんな敵だと思った。
この僕の赤い目で、消そうと思った。
だから、あの、三つ編みおさげの三角帽子を殺ろうとした、のに。
…しくじった。
***
あの女にばれないように、必死で羽と手に魔力を込める。
あの時みたいに、失敗しないために。
もう朧げにしか覚えていない、あの暖かみを忘れる前に。
水の精霊の最上位魔法、海王星の審判。
この魔法は…、私はまだ一度も成功したことはないが、それでもやらなければならない。それぐらいやらなきゃ、あの女は倒れない。
たとえ―――、私の存在が消えたとしても。
シノ様が…覚えていなかったのが少し残念だったけれど…。
魔力を溜め終えた羽が、きらりと光った。
周りにいる魔力たちが、出来る、成功するよ!と、私を励ましてくれる。
気分が高揚して、体中に魔力がまわっていくのがよくわかる。
今―――海王星の鉄槌が下る。
「裁かれろ!」
***
思い出せない。
そこだけ引き抜かれてしまったかのように、思い出すことが出来ない。
…ユーリ。
彼女の笑顔は、どこかシノに――自分で勝手に見出しているだけかもしれないが――似ている。
彼女が光の帯に貫かれた後、真っ暗な所を何日も彷徨っている夢を見た。母によるとその間、僕はずっと眠っていたらしい。
ユーリは治療のため、という口実の下どこかへ連れていかれた。それから、彼女のその後を誰も教えてくれなかった。まあ、ある程度は察したが。
ある程度、は…。
***
むむ!
むむむ!
か、体が…私の体が…横になってる!? そして、なんか水の精霊さんと嫌いな奴がにらみ合ってる!? アリシアは座り込んでるし、近くにふぁずもいる!
はわわわ…!
これは!
きんきゅーじたいだ!
私はいわゆる、ゆーたいりだつ的なことになっている!と思う!
それにしても、私の体はすやすや眠っているなあ。
私はじぶんの体に近づいて行こうとした――とき、何かがかすかに聞こえた。
――シノ、しの…。
あれ、やっぱり何か声が聞こえる…。
――急いで、起きなさい…。
なんだろう、これ…。この声なんか、胸がジーンとして。
――世界が、ずれ始めています…。
あれ、この声、この声――。
覚えがある、この声は。
――…しの。世界が……なぜ…泣いているの…?
おかあさんだ……!
――ごめんね、ごめんね、突然来てびっくりしたよね…。
ゆっくりと顔を上げた先にはおかあさんがいて、心配そうにこちらを見ていた。
おかあさん――、だけど、なんかちがった。
いつもの服じゃなかった。絵本で見た、泉の女神様みたいな、そんな格好をしていた。
――この格好は、気にしなくて大丈夫だから…。
私の視線に気づいたのか、おかあさんは腕を持ち上げて言った。
涙で視界がぼやけても、びっくりして声が出せなくても、おかあさんはそこに居る。
それが何というか、すごく、すごく、私の心をかき回しているように思えた。
なんかなー…。ここの話はなんかなー…。
次はおかあさんと会ったシノは覚醒するために試行錯誤します☆
気長にお待ち下さーい
ではまた!!₍˄·͈༝·͈˄₎ฅ˒˒




