23:誰か満たして
一日のpvが180超えて感極まりない…。
誤字脱字が最近増えてきているのは気のせいかな?
読んでくれてアリ(´・ω・)(´_ _)ガト♪
「だから!私はシノ様をず――――っと探していたのですよ! そして、今! この瞬間! シノ様に会えた! という事なのです!」
「りかいーふのうー」
「ああ、もう一度言いますね!」
もう、数分くらい同じことを言い続けています。
いつになったら終わるやら、いつになっても終わらぬのやら。
「あー、ファズ君。この人は誰かな?」
「俺に聞かれても困る」
「(激しく同意)」
アリシアはやっと店員さんとの話を終えて(ファズに引っ張られて)帰ってきたところでした。
リメイクのイメージも決まり(ほぼアリシアの好みですが)新しい服を探そうと思っていた矢先。
「りかいーふのうー」
「うーん、どうやったら理解してもらえるのかしら…」
シノが変な小さな羽の生えている奴と話しているではありませんか!
しかもシノは壊れてしまっています!
なんという事でしょう!同じことしか言わない!
やっぱり店員さんが変な目で見てくる!
同じやり取りをずっと繰り返していますが、いつまで経ってもこのままでは困るので、アリシアはシノに現実世界に戻ってもらうべく揺することにしました。
「シノさん? 起きてくださいな」
そう言いながら、近づくと。
羽の生えた小さい人がこっちに素早く飛んできて、アリシアのことをキッと睨んで、言い放ちます。
「あなたは誰ですか? 私は水の精霊、ウンディーネ。シノ様にお仕えする者であります!」
その声は妙に迫力があって、アリシアの歩みを止めるには十分でした。
突然のことで困惑しているアリシア。空気が重くなって、苦しくなっていきます。
でもそれが、逆にアリシアを落ち着かせていきました。
貴族に仕える者にあって、ごく当たり前の空気なのです。当然、立ち振る舞いはわきまえています。
まずは――、
相手が名乗り出たならば、自らも名乗り出ること。
「私は魔導士、アリシア・ロスタート。彼女の保護者、みたいな扱いかな」
簡潔に、それでいて分かりやすく、淡々と言葉を発しました。
それを聞いたウンディーネは顔をしかめます。
そして、重々しく口を開いて言うのです。
「なら…なら何故、あなたからは感情が感じられないのですか!? そんなにもぽっかりと穴の開いた心で、何故シノ様を守っていられると言うのですか!?」
***
感情が感じられない。
それを聞いたとき、僕は、ああ、そうだな、と思った。
僕はいつでも作り物の仮面をつけていて、作り物の僕を演じている。
「なんで、そう思うんだい?」
どれだけ笑っていても、泣いていても、それは僕じゃない。
「なんで、って、精霊は人の心が感じられるんです。だから、あなたの心も感じられるんです!」
力強く放たれる声に震えが混じっている。きっと怖いんだ。
そんなウンディーネを見て、言い訳は無理かな、なんて僕は考えてるけど、心がそれはだめだと、拒絶しているのがありありとわかる。うまい具合にはぐらかして、この場を乗り切れ、と。
だから僕は、思ってもいないことが口から出るんだ。
「でも、それが間違っていたら?」
「は…?」
心が二つあるようなそんな感じ。僕はその片方。もう片方がこの体の主導権を握っている。仮面を付けている、もう片方が。
でも、こんな僕でも、彼女の前では仮面が外れたような気がした。
「君のレベルが低すぎて、見れないだけかもしれないじゃないか」
「そんなこと…」
普通に嬉しかったし、もう料理は一生やらないと思っていたけど、彼女が望むなら作ってあげたいと思った。
自分でもおかしいと思う。なんで自分の意思で動けているんだろうと不思議に思う。
「僕は本で読んだことがあるよ。心を見ることが出来る魔法を使って、相手の心の中を覗こうとするけど、相手のレベルが自分より高い場合、心はぽっかりと穴の開いたように見えるって」
「……はっ!」
彼女の笑顔が、何故こんなにも輝いて見えるのだろう? 大切にしたいと思えるのだろう?
「だから――」
「解けて!」
僕の言葉を遮って、なにか気づいた表情をしていたウンディーネが僕に向かって手を突き出し、魔法を唱えた。
僕の周りを囲むように無数の水の柱が出来上がり――僕は意識を失った。
その瞬間、何かから解放された気がした。
テストの問題!解けろ!
アリシアがちょっとおかしくなってる!どうした!そんなこと言う子じゃなかったろ!
小説書くの楽しいな(^^♪感想来るの嬉しいな(^^♪
ではまた!(੭ु^ω^)੭ु




