表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/42

15:アリシアの、恐怖のごはん

アリシアの恐怖のごはん…。2000字超えた(*^^)v

読んでくれてアリ(´・ω・)(´_ _)ガト♪

「ん?」


シノのポケットに入った杖が、一瞬光った…気がした。


「どうしたの?」


そこにはすっかり鎖をといてもらったシノがいる。


「いや、何でもない」


「え、なんで、話せるの君?」


「そう…」


「いや、だから、でも、そういうこともあるのか?え?」


アリシアはなぜか納得していた。


(何だろう、すごく、すごく嫌な感じだ。何か忘れているような、喉に引っかかっているような。

シノがクーシェイルに連れ去られそうになった時も感じた、鍵がかかった箱のカギを失くしてしまったような。)


「まあいいや…。君はシノって言うのかい?」


「なんでわかった!?」


アリシアの問いに対して、シノがものすごく警戒的なのは昨日の一件があったからだろうか?


「なあシノ、この人に助けてもらったろ?」


「そうだった!ありがと!でも怖いよふぁず!」


「警戒…そこも魅力的と言うべきか…」


アリシアがなんかブツブツ言ってたけど、気にしないでおこう。

そういえば!とシノが何か思い出した。


「おなかすいた!何かご飯食べたい!」


確かに、昨日から何も食べてないし、飲んでないな…。キャンディ…。


「ど、どうしようか?」


キャンディの事でちょっと動揺してしまった…。


「そうだね…。近くにカフェがあったきがするよ」


アリシアが答えた。

ん?外で食べるのか?お金がないような。


「家では食べられないの?」


「家は…僕は料理が、ちょっと、うん、そういうことだよ」


「どういうことだよ!」


「目玉焼きなら作れ…いや、やめた方が多分いいけど、食べたいなら、作ってあげるよ?」


これは明らかに、やばい感じがするので近くのカフェに…。


「食べる!なんでもいいから、おなかすいた!」


「え゛!?」


「はわぁぁ!!(めっちゃ嬉しい)」


「いや、ちょっとシノ…」


「いますぐ作ってくるよ!」


アリシアは自分がぶっ壊した扉を見て、うわこれ誰がやったの?って笑いながら言って、台所へ跳んで行った。

…正直、怖かった。


「あの人怖い…」


クーシェイルが割った窓から風が吹き込んだ。


――五分後――


「遅いね」


「うん、遅い。そして、気のせいだと思いたいんだけど、ちょっと焦げ臭い気がする」


真顔で話していた。


「話変えるけどさ、ここどこの家なんだろうね」


「そうじゃん、めっちゃ考えずに戦ってたけどさ、ここどこの家なんだろ」


「リアシアが扉ぶっ壊してたから、多分リアシアの家」


「アリシアな」


「そうだった、アシリアだった」


「リとシが逆」


「そうだった」


――さらに五分後――


「遅いね」


「うん、遅い。遅すぎる。そして、気のせいだと思いたいんだけど、かなり焦げ臭い気がする」


「大丈夫、シノも焦げ臭いにおい感じる」


「大丈夫だとは思えないけど」


「そういうときもある」


「…」


――そして五分後――


「遅いね」


「うん、遅い。目玉焼きにこんなに時間はかからない気がする。そして、見間違いだと思いたいが黒い煙がここまで来ている気がする」


「うおお~シノには見えます、見えますぞ…!この先にこの家が燃えまくっている未来が…!」


「不吉なこと言うなよ!!」


いつの間にかシノが丸い球を持って変なことをしていた。


「だって隣のおばちゃんがいつもこんなことしてたんだもん」


「隣のおばちゃんって誰だ?」


「私の家の隣に住んでた人」


「へぇ~」


――えーっと、何分経ったっけ?――


「できたよ~!」


アリシアの声が台所から聞こえた。嫌な予感でいっぱいだった。


「シノ、心してかかれよ」


「わかった」


部屋を出て、少し先の扉を開け、リビングに入ると…。


そこには、一流のシェフが作ったんじゃないかと思いたくなるような料理が、数種類並べられていた。


「あれ、他の人がいたの?」


「失礼な…。全部僕が作ったんだよ?」


ちょっと、信じられなかった。


「僕の料理さ、食べたらみんなびっくりして、席を立って泣いちゃうんだよ…」


そのたびに、やってしまった…って思うんだよ…と、めっちゃ悲しんでた。


「だから、あんまり作りたくなかったけど、彼女の目があまりにもキラキラしていたから…」


俺は気づいてしまった!それは、まずいからでは無く…。


「お…」


「美味しすぎるから泣いたんだよ、シアリア!」


…いしいところを、とら、れた。


「…なぁ、シノ?今、俺が言おうとしてた…よな?」


「…何のことやら?」


ケロッとすんな。やっぱりわかってて言ったんだな…。名前間違えてたから、まあいいか。


「美味しすぎるから…?それって本当なのかい…?」


「そうだよ!美味しくて、カンドーしたんだよ!多分!」


「多分は余計だろ」


「そういうことだから、食べていい?食べていいよね!いただきます!」


シノはシュダダダっと席に着くや否や、目玉焼き、その他もろもろ全て胃の中に放り込んだ。


「はわぁあああ!!美味しい!お代わり!ねぇこれなんて言うの、この黄色くてぐにゃぐにゃしてるやつ!」


「それは、スクランブルエッグだよ。卵をかき混ぜて作るんだ」


ご飯(卵)を食べているシノはとても幸せそうだった。

まるで、あの時の――……みたいに。…?誰がシノみたいなんだ?…思い、出せない。また、何か忘れている…。


「お代わり!作って!じゃなきゃ、世界崩壊!」


「何でそうなるんだよ!」


それでも、突っ込まずにはいられなかった。

アリシアの意外な才能!

シノはやっと食事にありつけました~!めでたし、めでたし!


ブックマークが少しづつ増えていっているのが、うれしい!


次回も結構遅れます。すいません!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 話の内容!シノとファズの話!長々と続く焦げているかごげていないかの話! [気になる点] とくにないよ~ [一言] 聞きたい事があるのですが、アリシアさんは、女性ですか?男性ですか?あっぁ!…
[良い点] セリフのかけあいのテンポがよい [気になる点] 料理描写に力を入れる 目玉焼きしか書かないのはもったいない [一言] いつも元気をもらっています。 とても楽しみにしています!
[一言] アリシアがファズが平然と喋っているのにツッコまないのが気になりました。 アリシア料理上手かったんですね。 この下に「お」さんと俺の感想があるので読んで下さい。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ