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「あぁ・・・、そのことなのですが、お父様、お母様。折り入ってご相談が」
「ん?いいよ。何でも言ってごらん」
「あの、この話をするにはルイス達を呼びたいのですが・・・。どうせここにいるはずですし」
「そうなのね?では」
閣下が『では、私はここでお暇します。何か御用が有ればこちらのベルを鳴らして下さい。メイドが参りますので』と仰って部屋を出ていかれました。今まさにお母様がそのベルを鳴らし、言葉の通りメイドがすぐにやってきました。
「陛下、何でございましょうか」
「えぇと、ルイス達がいれば連れてきてもらえますか」
「かしこまりました。しばしお待ちを」
やっぱり居ましたね。こういう時って、決まって近くにいるんですよね、あの2人。
「お待たせしました。どうぞ、お入り下さい」
「すまないね。っと、陛下、お久しぶりでございます」
「うむ、ルイス君にキャセイ君。2人とも変わりないようで安心だ。それに、まだまだ熱は冷める様子もないようで」
「ふぁっ、へ、陛下、お戯れを・・・」
キャセイの顔が真っ赤。いや、ルイスの顔もでした。全く、このカップルときたら、いつまで経っても初心なんですから。いつまで私に尊みを供給してくれるんですの?
「ルイス、キャセイ。こちらに座って。今から話すことに貴方達も関わってくる、というか2人の判断に任せたいから」
2人に座ってもらい、今頭の中にある「計画」について話し始めます。
「実は、私アルフレッドに婚約破棄されてから、ルイス以外の同年代の男に対して嫌悪感を感じているみたいで。それに、この仮面を常につけていることも原因かもしれませんけれど」
これは、本心。あの時アルフレッドに婚約破棄されてから、私の中では『男なんて所詮簡単に人を裏切る。どうせ顔か胸しか見ていないんだから。ルイスくらいよ、まともなのは』という卑屈な考えがよぎり、どんなイケメンを見てもときめかなくなってしまいました。
「そうか・・・。私としてはいらぬ虫が纏わりつかぬように仮面をつけさせたつもりであったのだが・・・。影からの報告の通り、仮面のせいでエリーの評判が落ちるとは。すまない、私の浅はかな考えが生んだ誹謗中傷だ」
「そんな、お父様、謝らないで下さい!おかげでアルフレッドの実情を知れたのです。もう私、独身貴族、いえ、独身女王として生きていく覚悟はできていますから!」
「あらあら、逞しくなって。でもエリー?独身女王を貫くのはいいけれど、王家の血筋はどうするの?あなたの代で途絶えさせる?」
「その話をする為にルイス達を呼んだのです!」