ブチ切れる貴族
「私はあの男が気に入らない。」
「どなたでしょうか、」
「天皇とはなにかを履き違えているあの男。自称、創造者のことだ。」
「緒嗣さま、反逆になってしまいますよ。」
「なにを!あ天皇は、我々藤原の言っていることを聞けばよいのだ!
なぜ、あの男にきく!?」
「彼に歯向かったものもいましたが、全て敗れ去っております。
実力か、策があるのでしょう。」
「フンッ
早良親王もとりあえず排斥したのに、意味がないではないか。」
「忍びがいるやもしれません。
詳しくはお部屋で話しましょう。」
貴族社会にどっぷり浸かりたい彼らにとって、悠さん、という存在は忌々しいものでしかないのだった。
◇ ◆ ◇
「へぇ、あいつがそんなことを。意外だったな。
つまり、偉いものの前ではヘコヘコしてるんだけど、聞こえないだろうところではボロクソ言う人なんだね。
まるでガキじゃん。」
「すごい言うね。心当たりでもあるのかな?
ところで信長クンは戦いたくてうずうずしてるよ。
北海道にでも派遣したら?」
「アイヌですか。
僕は、彼らを滅ぼしたくない。だって、彼らも同じ人間です。
近くに住んでいる日本人からいじめられて、すごい辛いんだと思う。
僕は、そんな弱い人に寄り添えるようになりたいんだ。」
「ご高説、心に染みますね。
ところで、圧倒的な差があるのに銃をひたすら撃ちまくらせた方はどちらでしたっけ?
戦争の理由も難癖でしたよね。」
「話の起点が過去だぞ!義経。老害なのか?もう。」
「そりゃあだって、何百年も生きてりゃ、そういう考えになりますよ。」
「仕方ないね。未来を見ていこう。
老害にならないように。」
「最近、本当に年齢を意識するようになった彼は老害と呼ばれるのかもしれない。
そうなる日を少しでも遅らせたい一心で生き抜いていく、彼らなのだった。」




