火蓋は切られる
こんにちは!いつもご愛読ありがとうございます。
ドーン、ドガーン
砲声が戦場に響き渡る。
砲弾が、1万もある兵のうち、1000人ほどが倒れる。
その破片や爆風に恐れをなす兵士たち。しかし、蹂躙はまだ終わらない。
ビューン、ヒュンッと飛んでくるのは強化されたクロスボウから放たれる大量の矢だ。
矢の先端には矢じりがついており、なかなか抜けない上に、下手に引き抜くと、体の組織を破壊して、余計に出血させるシロモノだ。
だが、そんな知識などない彼らは思いっきり引き抜いて自らを傷つけていく。
負傷兵が下がって行く間に、門から駆け抜けてくる一団がある。
その数、100騎ほど。
義経率いる騎兵隊だ。日露戦争を境目に、廃れていく軍用馬だが、この時代では、圧倒的な機動力を誇る。
先頭を走る10騎ほどの部隊から放たれたのは、
ドガーン!パンっ
銃だ。
よく揺れる馬の上から撃てると思うが、これは長年の訓練の賜物だ。それに、標的が多すぎるので多少外しても味方に飛ばなければ大丈夫だ。
そうやって少しずつ相手の戦力と士気を削いでいって、気づいたら、敵の数は半分ほどになっていた。
そして、いよいよ接近戦だ。それぞれが甲冑を着ており、生半可な攻撃は通さない。その上、持っているのは長槍。
負けるわけがない。
「うらぁ!大将はどこだ!」
一番前を走る義経が叫ぶ。
大将→蘭丸は、どうしてるかというと、
最初の砲声にビビって一番後ろにいた。
だが、彼もまた武士。迫りくる一団をみて腹をくくったのだろう。
馬上の兵士が味方を突き刺す、と思われたその瞬間、
槍と刀が交差した。
だが、蘭丸の活躍はそこまでだった。なんせ一人対いっぱいなのだ。
すぐに囲まれる。
「俺をどうするつもりだ!殺したければ殺せ!」
「いや、すぐに殺したりはしない。慈悲深い我らが大将がお前を捕らえるようにと仰せだ。
こいつを捕えろ!」
蘭丸が囲まれたのを見て、生き残った兵は命からがらクニへ逃げ帰るのだった。
なお、銃のかすり傷を負っただけだと安心していたものが翌日から高熱に悩まされることになるなど、誰も気にしてはいなかった。
いかがでしたか?よろしければ感想、高評価お願いします。




