早く強くして街に行きたい
一週間経ち、俺はダンジョンを整理することにした。
そろそろ、人間が来るかもしれない。そうなっても大丈夫なようにダンジョンを強化しなければ。
現在ダンジョンは0階ーつまり地上から地下5階まであり、最後のボス部屋の奥の小部屋にダンジョンコアが置いてあるが、結構ガラガラだし、適当に守らせてきたが・・・・・・・俺は将来、街に行って、彼女を作ったり友達を作ったりしたいので、がっちりとした守りにしなくては困る。
ダンジョンの一層目、コボルト41体を配置。
ダンジョンの二層目にダガーウルフ11体を配置
ダンジョンの三層目にオークを配置。
ダンジョンの4層目にクリスタルウルフを配置していたが・・・・。
これではダメだ。
正直、簡単に突破できそうだ。
なので、部下の強化に努めることにした。
「俺にスキル念話をくれ」
『生み出した配下の持つスキルは作成せずとも使えます』
「そうか。念話を俺に付与して置いてくれ」
『はい』
『おい、クリスタルウルフ、あと最初に生み出したコボルトとオークはここにこい』
しばらくすると三体のモンスターがきたので、
「お前らを強化する。まず進化させたい。レベル上げだよな」
『上位種を生み出すこともできますが、それよりもレベルを上げて進化させた方が強くなりますし、ポイントが半分以下ですみます』
「わかった。クリスタルウルフ。お前はダガーウルフ11体と搭乗できるコボルト・・・こいつも含めるが、あとオークはお前が乗せて森に連れて行け。そこでレベルを・・・どのくらいあげればいいんだ?」
『コボルトは10、オークは30、ダガーウルフは15、クリスタルウルフは50です』
「じゃあ、クリスタルウルフ以外が頭打ちになったら戻ってこい。能力の《レベル鑑定》をお前に付与しておく。クリスタルウルフは一回で頭打ちにしなくていいからな」
『はっ。行くぞ、お主ら』
みんなが強くなって戻ってきたら、進化だな。
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さらに一週間後、クリスタルウルフたちが戻ってきた。
ちゃんと地上まで迎えに行く。
「よく犠牲を抑えたな」
『頑張ったぞ、マスター』
レベルが頭打ちになったみんなを改造する。
「コボルト9体を進化させたい。候補は?」
『コボルトウォーリア、コボルトナイト、コボルトアーチャー、コボルトアサシン、コボルトキングなど。進化に使うポイントはキングのみ2000。他は500』
「いいね。今回はみんなナイトで」
コボルトたちが光り始める。
光がやむと、ミツマタの槍を持ち、かなりでかくなったコボルトナイトたちが立っていた。
「生体武具まで持ってるのか・・・。次は最初のコボルト。お前はコボルトキングだ」
コボルトが光り、白い体毛のコボルトが立っていた。
「お前に名前をやる。コボ太だ。それと俺のモンスター全員にスキル付与。《人語》をみんなに」
「おお、喋れるっす」
「ああ。お前を一層目のボスとして育てて行く。さらに残ったポイントで、スキル《鉄爪生成》」
『1000です。よろしいですか?』
「ああ」
『作成中・・・・・・作成』
「コボルトナイト以外に付与。さらにコボルトキングには追加スキルで《神速》を」
『8000です。よろしいですか』
「ああ。」
『作成中・・・・・作成完了』
「あと《見切り》と《思考加速》」
『5000ポイントです』
「やって」
『作成中・・・・作成完了』
という感じで作った10体のステータスがこれだ。
名前:なし
レベル;1
種族;コボルトナイト
スキル;ノーマルスキル《人語》《槍術(中)》種族固有スキル《狼人の三叉槍》
耐性:なし
名前:コボ太
レベル;1
種族;コボルトキング
スキル;ノーマルスキル《人語》《鉄爪生成》《見切り》ユニークスキル《神速》《思考加速》
耐性:なし
普通のコボルトには《鉄爪生成》と《人語》を授けた。
こいつらはナイトを中心にコボルトたちをレベリングさせて行くつもりだ。
ちなみにレベルは進化でリセットらしい。
「残りポイントは?」
『1310ポイントです』
「しょうがない。ナイトはコボルト残り35体を連れて森にレベル上げだな。キングとクリスタルウルフは俺と訓練。それ以外はしばらく休憩」