クリスタルウルフを作ってみた
さらに2週間が経ち、12590ポイントが貯まった。
訓練も十分だけど、俺が離れたらここの守りが不安だな。
「10000ポイント使っていいから強いモンスターを頼む」
『操作不可能になる可能性があります。ご自分に匹敵する可能性のあるモンスターはお勧めできません」
「なら進化できる?」
『レベル100で進化できます」
「じゃあ、スキル『炎鬼』と残り4500でクリスタルウルフを」
『製作中・・・・・製作完了」
俺の身長くらいあるクリスタルのツノを持った狼が立っていた。
しかし、それよりも驚いたのは・・・・・
『マスターよ。よろしく頼む』
「おお。喋れるの?」
『ああ。念話というスキルだ。高位のモンスターは多く覚えているぞ』
「そうか。お前、強いのか?」
『ああ。よかったら訓練するか?』
「いいね、暇だったんだよ」
二人でボス部屋に入った。
『それではマスター。力を見せてもらおう』
「いいよ。クリスタルウルフ。こいよ」
手をくいくいと動かすと歯を向き威嚇してくる。
しばしの沈黙。
次の瞬間、白い塊が俺の目前に迫る。
種族固有スキル《戦鬼》を使ってかわす。
クリスタルウルフはさしてショックを受けた様子もなく、何度も攻撃する。
「早いけど、戦いが長引けば長引くほど動きは見切られちゃうよ」
『その様だな』
「もう限界?」
『いや、もう一つ、隠している力はある』
「じゃあ、それを」
『おう』
クリスタルウルフのクリスタルのツノが光る。
それが全身を包み始める。
『クリスタルにためた魔力を解放する。数日分の魔力を数分で使ってしまうが』
「いいね。こいよ」
「ガァアァ」
さっきの数段早く鋭く迫る。
避けきれないと判断し、戦闘能力『氷鬼』で盾を形成。
強い衝撃が走る。
盾を蹴って上に飛んだ様だ。
盾を投げる。
迫った盾を駒の様に回って弾き返す。
「やるねぇ」
氷の礫を放つ。
よけながら近づいてくるクリスタルウルフ。
噛み付いでくるので、こぶしに氷の爪を形成。
切りつける。
『がっ』
「俺の勝ちかな」
『そうだな。やはり強いな』
「でもいい訓練だった。ちょっと負荷が軽かったけど」
『ハハハハハ。マスターにはかなわないな』
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ステータス(鑑定により把握)
名前:鬼童丸
レベル;1
種族:鬼
スキル:ユニークスキル《鑑定》種族固有スキル《戦鬼》《氷鬼》《炎鬼》
耐性:なし
名前:なし
レベル;1
種族;クリスタルウルフ
スキル;種族固有スキル《魔力解放》ノーマルスキル《念話》
耐性:なし
配下のモンスター
コボルト;46
オーク: 1
ダガーウルフ:11
クリスタルウルフ:1
一日にたまるダンジョンポイント:1915ポイント