リンの冒険譚
初心者です。
見てくれる人が満足出来るような作品が創れたら良いなと思います。
誤字や脱字があるかもしれませんが見逃してください。
ここはとある病院の一室。一人の老人がベットの上で静かにこの世を去ろうとしている。
彼の名前はリン。元旅人である。
彼は生前たくさんの場所へ行った。今回はその中でも彼が初めて旅人として立ち寄った森を紹介しよう。
そこはまるで天を埋めるが如くとても大木が生えていた。初めて来た私でも分かるほど鬱蒼とした森だった。
足元に蔓だかなんだか分からない植物が何度も足に絡み付いてくる。だからついうっかり声に出ていたのだ。
[あぁ!怠いっ!]と。
気づいた瞬間私の頭のなかは真っ白になっていた。そう魔獣が目の前にいたのだ。猪頭の馬と言うべきか...言葉では表しにくい生物がそこにいた。逃げようとした...だがまたもやあの蔓が足に絡み付いてきやがった。
ここから逃げられたらこの森を燃やしてやろう、そう思った。あの馬はまるで嘲笑うように私の方を見ていた
そう思ったのも一瞬。野郎私の方に突っ込んできやがった。私は反射で目を閉じてしまった。その瞬間私は悟った。[あっ、これ死ぬじゃん]と。 バシュッ。風を切るような音が聞こえた。その直後何か大きな物が私の上にのし掛かってきた。それはもう凄い重さだった。まるで酒樽の様に...。
[大丈夫っ!?]そんな声が聞こえた気がした。
[...ですかっ?][....夫ですかっ?][大丈夫ですか?]目を開けるとそこには人がいた。
天使だと思った。そう思うほど美しかったのだ。[天使は本当に居たのか]なんて一人言をいっていたら急に医者っぽいゴツいオッサンが出てきた。[大丈夫か?ボウズ!]なんて低い声で急に言われたら恐縮して声が裏返っちゃうのもしょうがないよね。[大丈夫です]本当にそう言えたかどうかいまいち分からなかったが言えたと思う。そこで私は森の中で魔獣に押し潰されていたこと、その魔獣はさっきの少女が射たということ、あの森がエルフの森と呼ばれていることを聞かされた。
その日から2.3週間は治療をずっと受けていた、お金について聞くと、どうやらあの少女が全額負担してくれているようだった。いつか返さないと。なんて考えながら過ごしていた。
私がベットに寝そべってゴロゴロしているとあの少女時のがお見舞いに来てくれた。
[あの...すいませんでした。] [いえいえ大丈夫ですよ。おきになさらず。] [で、でも怪我しちゃいましたよね?]外見が天使だと中身も天使の様になるのかな...なんて考えていたら名前を聞かれた[あの...お名前は?]
ここはふざけて[ジョン,ベンソンです。]と言っても良かったが流石にそれを真に受けられても困るので正直に[リンです]と言っておいた。[そうですかリンさんって言うんですね!]なんて向日葵の様な笑顔で言われたら、こう口元が緩んじゃうのもしょうがないよね...なんて感じで会話を進めていた。彼女の名前は会話から察するに{ミズキ}と言うそうだ。あと2日で退院出来ることを伝えるとまるで自分の事の様に喜んでくれた。
翌日も退院日もミズキは私の所へ来てくれた。どうやら責任を感じているようだ。
なので私は[ミズキさん町の案内をしてくれませんか?]と言った。ミズキは[はい!私で良ければ!]と快諾してくれた。ここまではよかったのだ。
そのあと2.3時間かけてミズキは町を案内してくれた。(道中幾度となく迷った。彼女は方向音痴なのだろう。)私は宿屋に泊まってくれと言われたので宿屋まで案内してもらった。(ここでももちろんミズキは迷った。)
~エルフの森編2~に続く
楽しんでいただけましたか?
そんなことないかたは申し訳ありませんでした
楽しめたかたはありがとうございました
此れから続編をいくつか書いていく予定なので時々で良いので見に来てくれたら嬉しいです。