王子は悩む
お久しぶりです!待たせしましてすみません。
ちょっと短めですが更新しました (*^.^*)
側妃に恨みが有るのか問われたらはっきり言ってどう答えて良いのか悩む。
だが実際に私を誘拐した挙げ句殺害しようと計画し実行した人物は側妃の身内。
我が国の法律では実行犯と共に身内にも罪は及ぶ。
しかし膨大なこの世界の知識の記憶を思いだし、側妃ミューゼは私の我が儘により主人公を孕み何も知らずうちらに精神を壊し処刑される。
「流石にそれは可哀想だと思うよ」
現在乙女ゲームシナリオ通り進んでいるけどこれでは側妃が可哀想過ぎる。
それに私はデッドエンドを回避し早死にせず長生きする計画を練っている。
そうなれば味方は多いほうが良い。
にしてもだ…ミューゼ殿の立場は生死問わず変える事がない罪人だ。
これから一体どう扱ったら良いのか本当にさ悩みが尽きない。
ジゼルいわく私の側妃として陛下から賜るのはどうかと提案があった。
しかしだね妹の母親を賜るってどうなのさ?
お母様と変わらないお歳だよ!
流石にすぐには頷けなかったさ。
でも私の側妃になるなら主人公も側妃ミューゼ殿のお立場は守られる…けどもさ。
それってさ私さ主人公の義父になっちゃいませんかね?
それにねどうやら私が殺害されかけた事件の裏にはね、ミューゼ殿の身内以外に本当の黒幕が居たらしい。
黒幕は何と私のお婆様らしいんだ。
お婆様はお父様とお母様の婚姻に最後の最後まで反対してたのだとお母様本人から教えられた。
黒幕が分かったからこそお父様は、私と母を守る為にミューゼ殿が子を産み落としたら処刑する気満々らしい。
マジですか?!
私に冷たいなとは思ってたけど、まさか殺したいと思われ嫌われてるとは想像してませんでした。
確かにゲームの内容を思い返せば、あんな環境下で主人公よく生きてたなーーーと思ってたわ。
そういえば侍女との会話を受け答えする場面もあったし、極悪非道なヴィンセントが激しく憎しみを剥ける主人公に護衛騎士をや侍女を側に置かせだろうか?
よくよく考えると主人公は私に迫害されながら生き抜いてこれたのはお婆様のお力のお陰なのだと理解出来る
「どれだけお母様が嫌いなんだろお婆様は…。」
ってか今のところ一番の害悪は今のところお婆様なのでは?!
「でもさ家族なら仲良くしたいって願っちゃダメなのかな?」
私はお父様もお母様だってこれから生まれてくる主人公…それにミューゼ殿。
それに嫌われているお婆様とだって仲良くしたい。
お婆様…どうしたら私を嫌わずに居てくれますか?
「側妃の事もだけどさお婆様の事とかさどんだけデッドエンドまっしぐらなんだろうな」
悩みが尽きぬヴィンセントは今日も今日と最善の解決方法を模索するのだ。