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13/14

#13 佐緒里3

主婦の佐緒里です。



話の続きを話したいと思います。



整形をしたことは前に話しましたよね。



その整形のことでずっと夫とケンカをしていました。



閉じ込められたエレベーターの中では夫とのケンカのことよりも娘が誕生日プレゼントを使ってくれるかどうかを考えていました。



渡した後もプレゼントのニット帽がかぶってしまったことがまだ気になっていたんです。



ケンカのことはあまり考えてませんでしたが夫に許してほしいと思っていなかったわけではありません。



出来れば整形を受け入れて欲しかったです。



そういえばどこを整形したかは言っていませんでしたから言います。



目を二重にして鼻を高くして唇を厚くしてアゴを削ってシワを取りました。



料金は結構高かったです。



夫が働いて稼いだお金を整形に使うなんてバカな妻ですよね。



このままでは今流行っている『整形離婚』になってしまうかもしれません。



時間が結構たってぐったりしているとようやく助けが来ました。



助けに来た人と娘が親しげに喋っていたのでその人をよく見てみました。



なんとその人は私の夫でした。



夫は私に気付いたのに知らないふりをしていました。



すると後ろから「お父さん」とボソッと誰かが言ったのが聞こえました。



その声は作家の咲子さんの声でした。



私の夫が咲子さんのお父さんだと決まったわけではないですが衝撃的すぎてニット帽のことはどうでもよくなりました。



助けが来て和やかになった雰囲気は一転しました。



お父さんだというのは本当なのかを咲子さんに聞きました。



すると「お父さん」ではなくて「後藤さん」と言ったと説明していました。



そして後藤さんというのは近所に住んでいる知り合いのおじさんで私の夫に似ていると言っていました。



「お父さん」のイントネーションだったと私が指摘すると咲子さんは、なまりが出てしまったのだと言ってきました。



夫には咲子さんを知っているか質問しましたが知らないと答えました。



私の勘違いだったみたいです。



咲子さんが夫の子供なわけありませんよね。



その後誰にも相談しないで整形をしたことと多額のお金を整形に使ったことをすぐに許してくれました。



あんなに怒っていたのにあっさり許してくれたことに疑問を抱きました。



でも整形を受け入れてくれたのでよかったです。

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