表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/14

#01 紗理奈1

紗理奈。25歳。OLです。



私がエレベーターに閉じ込められたのは友人とのショッピングから帰ってきた時のことでした。



マンションの10階に住んでいて毎回エレベーターを使うのですが閉じ込められたのはもちろんこの日が初めてでした。



突然エレベーターが止まった時はとてもビックリしました。



止まった瞬間にエレベーターの中に女性の悲鳴のような声が響きました。



私は驚きすぎて声も出ませんでした。



閉じ込められた時にエレベーターには私以外に3人が乗っていました。



エレベーターに乗る前にコンタクトレンズが取れてどこかにいってしまい3人の顔はぼやけて見えていました。



でも全員が女性だということはわかりました。



その3人が私の知り合いなら普通は相手から話しかけてくれるはずです。



でも話しかけてきませんでした。



それはその時、私が普通ではない格好をしていたからです。



花粉症なのでマスクと花粉対策のゴーグルをしてさらにその日、友人に買ってもらったニット帽を被っていました。



なので知り合いでも誰なのかわからなかったと思います。



そしてみんなには絶対に不審者だと思われていたと思います。



閉じ込められたというのにみんなは意外と冷静でした。



全員が絶対に助けが来ると信じていましたからね。



みんなに名前を聞かれましたが初対面で本名を言ったらダメという母の教えを守り、紗理奈ではなくて偽名の絵理香という名前を使いました。



閉じ込められた私以外の3人はこういう人たちです。



作家をしていてまあまあ売れているという咲子さん。



主婦で娘がいるという綾香さん。



そして経営者をしているという由紀子さんです。



名前を聞いた限りでは知り合いはいませんでした。



なんだかエレベーターの中の声が枯れている女性の割合が高い気がしました。



私は花粉症のせいで声が枯れているのですが私以外にも咲子さんと綾香さんは声が枯れていました。



理由は定かではありませんが酒を飲み過ぎて声が枯れたのではないかと予想しました。



そして経営者の由紀子さんは変な高い声をしていました。



私以上ではないですがとても怪しく感じました。



話をしていて思ったのですが3人ともいい人で安心しました。



その後も早く助けが来てくれと思いながらエレベーターの中でみんなで喋っていました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ