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乙女ゲームみたい

壊れかけの世界で

作者: きぃ

あー、どうもこんにちは。


私、柳白 恭架というものです。


どうぞ、お見知り置きを。



さて、私は今とても困っているのですよ。


何にって顔をしていますね。


それもそうですね、まだ貴女はこの学園に起きた出来事を知らないんでしたね。


簡単にまとめますと、姫宮 茜 という可愛らしい女性が転校して来まして、その顔と計算ともいえる行動のおかげでイケメン揃いの生徒会や風紀委員、さらには先生方を攻略されたもようで只今学園は荒れているのですよ。


なんか、今流行りの乙女ゲームではないかと思ってます。


さて、とりあえず最初の内は仕事もちゃんとやっていて、イチャつく場所も考えてもらえてたんですけどね、流石に最近はそれが無くなりつつあるんですよ。


健全な学生には目の毒です。


ですので、制裁を下すことにしました。


えっ、そんなことが可能なのかって?


可能なんですよ。


だって私、監査ですもの。



さて、制裁を下すことにしましたので思い立ったら即実行、放課後に呼び出すことにしました。


メンバーは、私以外に生徒会役員、風紀委員、特定の先生方です。


言わなくてもわかりますよね。


転校生に攻略された方々です。


皆さん呼び出しに応じてくれたのは助かりますが、その早く終わってくれみたいな顔はやめてくれませんかね。


若干イラつきます。


「で、柳白俺たちを呼び出したのは何の用だ」


「そうですよ、この後姫宮さんとの約束がありますしね」


「くだらないことだったら…わかるよねー」


「「早くしてよね〜」」


はい上から順に、生徒会長(俺様)、副会長(腹黒)、書記(チャラ男)、会計&庶務(双子)です。


やっぱり、乙女ゲームみたいです(笑)


「あまり時間をかけるなよ…」


「僕たちも暇じゃないのでね」


「早くしろよ」


お次は、風紀委員長(ドS)、副委員長(ミステリアス)風紀委員(ヤンキー)


やっぱり、以下略。


「柳白、お前こんな勝手なことしていいと思ってるのか?」


「いくらなんでも、呼び出しはなかったんじゃないのかな〜」


「今ならまだ穏便に事を勧められるんだぞ」


最後は、文系、保健、理系の先生方です。


はー、何で私が怒られるのかな…。


まぁ、いいでしょう。


早めに終わった方がいいみたいなので、簡単に。


「えー、本日皆さんに集まってもらいましたのは一つ報告することがありまして、それを伝えるためです。単刀直入に言います。来週行う予定の全校総会で、皆さんは今の立場からおりてもらいますのでそのつもりでいて下さい」


いやー、皆さん揃いも揃ってマヌケな顔になってますよ。


大丈夫ですかね…って、関係ないですね。


「それでは、私の伝えたいことは以上なのでこれで失礼させていただきます。質問とか意見は明日の放課後またここで待ってますので、どうぞいらして下さい。あー後、それぞれに手紙と写真をお渡しますので今後の事を良く考えてくださいね。考え直すのであればまだ間に合いますが、そうでない場合は覚悟しておいてください。それでは、失礼します」


さて、終わりましたし帰りに何処かによりましょうかね。


えっ、制裁になってない?


いやいや、あれでいいんですよ。


彼らはどちらかと言うと被害者なので、今後の事を考えた上で反省していただければそれで結構ですので。


生徒の皆さんもそう言っておりましたしね。


それに、私たちが本当に制裁を下したい相手はあの方々ではなく、あの女性なんですから。


学園を崩壊にまで導こうとした事を後悔してもらいますから。

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― 新着の感想 ―
[一言] いいですね、制裁場面読みたいです♪
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