表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。

消しゴム

作者: 香坂裕之
掲載日:2011/06/26


※BL要素を含みます。

※ブログにも掲載しています。


登場人物

<小鳥遊秋人 高1 ♂ あっきー>

<春原裕紀 高2 ♂>

<りょーちゃん 高1 ♂>



金曜日は、先輩1コマ目無いんだよね。

だから朝はいっつも一人で登校しないといけないんだけど。


テンションガタ落ち。

やっぱ先輩の顔見ないとやる気でないってー……。


「あっきー、どしたー?」


1コマ目の間、ずっと机に突っ伏してた俺の頭をりょーちゃんが叩く。


「もーやだー」

「何が?」

「先輩いないのがー」

「それ毎週言ってんね」

「だって毎週だもんー」

「部活で会えるんじゃねーの?」

「待てませんー。 朝会わないとダメなんですぅー」

「わっけわかんねーし」


そんなあっきーにお客さんですよって。


「だれ?」

「あんたの先輩」


……え。


「どこに!?」

「うるせーし!」

「いって! ……で、どこ?」

「外。 廊下」


思いっきり叩かれた頭押さえながら廊下へダッシュ。


腕組みしながら廊下の壁にもたれかかってた先輩は、

俺をじろっと見て一言。


「おはよ」

「お、おはようございます!」

「……」

「……」


……何、この沈黙。


「ど、どうされました?」

「……や、別にどうもしてねーんだけど」

「……え?」

「……」

「……え、えー、はい?」


先輩が目逸らして何か言った。

聴こえなかったけど。


「……消しゴム」

「消しゴム?」

「消しゴム……貸してくれ」

「……はい?」

「……」

「それで……俺のとこに?」

「あぁ」


それ……隣の人とかに貸してもらえなかったのかな……。


「急にどしたんですか?」

「……ペンケース忘れたんだよ」

「え、ペンケース?」

「……あ、あぁ」


てことは普通消しゴムだけじゃダメなんじゃ……。

……もしかして先輩、


俺に会いに来てくれた?


「先輩……!」

「何?」

「や、なんでもないです!」

「……授業始まる」

「あ、ちょっと待っててください!」


ダッシュで机んとこに戻って、出しっぱだった消しゴムをつかむ。


「はい! 使いかけですけど!」

「さんきゅ、助かる」

「いえいえ!」

「……じゃぁな」


帰ろうとする先輩にむかって、「先輩! また部活で!」って言ったんだけど、

そしたら先輩、一瞬だけ驚いた顔してこっちむいて、

そのままふって笑って、


「おう、遅刻すんなよ」


って。

なんかすっげーかっこよかった!


2コマ目スタートのベルが鳴ったから、急いで座ったんだけど、

そこで気が付いた。


「りょーちゃん!」

「んあ?」

「ごめん、消しゴム貸して!」

「ヤです」

「えーっ!?」


困った。

先生来ちゃったし……。


まいっか、なんとかなるっしょ!





ご感想・アドバイス等いただけますと嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ