用語集1
スターシーカー
英雄の剣と呼ばれた武器を修繕、改造したことで新生し、新たに探究者という意味の名を与えられた宝剣。
剣としての能力である切れ味は並み程度だが、魔力の吸収、放出能力を与えられている。
その吸収力は凄まじく、膨大な魔力を保有する者であろうとあっという間に枯渇するほどで、所有するにはとある魔法を使用できなければならない。
天から来るとされる災いを払うために作られた剣であり、各地の魔力を吸収しつつその日が訪れるのを待っている。
モンスター図鑑
正式な名を異種族・モンスター図鑑とする、異種族とモンスターの情報が記載された一冊の本。
三年前にレイカとその家族が作り上げた書籍であり、より正確に、より多くの情報を載せるために調査が続けられている。
大陸間の渡航が可能となった現状、他大陸の情報が容易に得られるということで、世界各地の書店で売り切れ続出となっている。
未調査の大陸が現存しているので、真の完成には至っていない。
魔法剣士
剣と魔法を用いて戦う、遠近両用の剣士。
自己強化を行いつつの接近戦と、魔法を使いつつの遠距離戦が可能。
二つの技術を駆使して戦うため、それぞれを専門とした戦士たちと比べると戦力は劣る。
だが、どんな状況においても対応ができるため、新天地での調査や護衛、乱戦となりうる大きな戦いで特に力を発揮する。
圧縮魔
生命あるもの以外であれば、物、空間、時ですら圧し縮めることができる強力な魔法。
圧縮、開放は自由自在に行うことができ、重さの変化はないが物の大量搬送、移動距離の大幅短縮、時間の流れを変更することなどができる。
戦いの場においては別の魔法や技と共に使用することが多く、圧縮から開放した際に発生する力でより強力な攻撃をし、一瞬で敵の背後に回り、対象の時を遅くして時を止めたように見せかけるなどの細工も可能。
スターシーカーを使用する際に必要となる魔法でもあり、自身の魔力が剣に流れていかないよう、圧し留めてくれている。
ホワイトドラゴン
白い髪に白い角を有す、知識という力を追い求める種族。
アイラル大陸と呼ばれる大陸の北部側を出生地とし、同大陸を旅することで知識を深めるという風習を持っている。
大陸間の渡航が可能になった影響で、人々が一斉に渡航許可を求め出すという問題が発生し、国は対処に追われているようだ。
ヒューマン
各種族の特化能力には及ばないものの、平均的な能力を有す種族。
アヴァル大陸と呼ばれる大陸のほぼ全域を出生地とし、些細なことにも先見性を見出して商いにしてしまう。
大陸間の渡航が可能になった影響はありつつも、異種族向けの旅行企画などを計画し、対応しようとしているようだ。
魔法族
魔力を有さない物体に、それを宿らせるという能力を持つ種族。
情報がいまだほとんどなく、ルビア大陸を出生地とすること、魔力に特化した種族であるということ以外、分かっていない。
まずは邂逅しないことにはどうしようもないだろう。
ゴブリン・ドワーフ
身長が100前後までしか成長しないものの、筋力に優れた種族。
魔法を一切使えないという特徴を持つ代わりに機械技術に秀でており、自動で動く機械人形以外にも多くの機械を制作している。
ゴブリンとドワーフで能力的な差異はないため、統一しようとする案も出ているが、あまり進展はない。
他の種族の追随を許さないほどに技術が発展しているが、それをどのように他種族に伝えていくかで大きな議論となっている。
アヴァル大陸
大多数のヒューマンが住む、穏やかな気候と環境が特徴の大陸。
レイカたちが住んでいる大陸でもある。
清浄な湧水が大量に存在していることも含め、各地で水の恩恵を受けている集落が多いために水の大陸と呼ばれることも。
アイラル大陸
ホワイトドラゴンを含め、二種の種族が住む大陸。
アヴァル大陸の東に位置し、北部が寒冷な氷雪地帯、南部が温暖な湿潤地帯と南北で激しい温度差が発生するため、天候が安定しにくい。
中央付近に存在する山には常に黒雲が存在し、雷鳴が轟き続けていることから、雷の大陸と呼ばれることも。
ルビア大陸
魔法族が住むと予想される、未到達の大陸。
アイラル大陸の南に存在するが、膨大な魔力に覆われているがために外界からの接近が不可能だった。
各地に火山が存在する炎の大陸らしいが、詳細は不明。
ルクスル大陸
何かしらの種族が住むと予想される、未到達の大陸。
アイラル大陸の北に存在するが、分厚い氷に妨げられているがために外界からの接近が不可能だった。
激しい冷気が吹きすさぶ氷の大陸らしいが、詳細は不明。
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次回はレイカのもう一つの故郷へと帰り、家族と団欒をするお話です。