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最強のハッピースター  作者: 遠野雨弓
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いきなり?!

「黙れ、臆病者!」

 怒鳴り声にみんなが目を向けた。

「おまえは飾りで戦うのか。ギラギラと飾り立てて戦場に出れば敵のいい的だぞ」

 声をあげたのはアーキスだった。

「縁起や加護だって大切なことじゃないか」

「縁起よりもリグル切れの心配をしたらどうだ。回復の儀式まで二日しかないぞ。それとも貴様は、リグルなんかどうでもいいから装飾を直せとウェイン様に命じてほしいのか」

 こんどこそ本当にみな黙り込んでしまった。リグルが切れるとどうなるのかわからないけど、月の人たちにとってあってはならないことみたいだ。ウェインがみんなを見回して言う。

「出陣の矢先にこんなことがあれば不安にもなるだろう。だが、いまは第一隊に合流しアリスタルコスへ向かうときだ。むこうの神殿で儀式を受け、リグルの心配をなくすべきではないのか」

 大半の人は納得したみたいだけど、幾人かはまだ受け止めきれないように見える。それでも「出発する」というウェインの命令に全員動き始めた。

 指揮車の御者席からアーキスがラッパを吹きならす。先頭のプシビリから順に動き出す。第二隊はようやく出発した。第一隊を追いかけるように、ケプラーという中継地にむかって。



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