起床と確認
俺は目を覚ます。
どれくらいの間眠っているのかはわからない。だが、体感で30分位だろう。
そうして多少思考の海に潜っていると近くから女性の寝息が聞こえる。
寝息の聞こえる方を向けば、そこに居たのは同級生で友人の橘愛だった。
何故ここにいるのか?それに加えて何故俺の近くで寝ているのか?それらが全く分からず、俺はこの状況に唖然とした表情で口を開けているのだった。
しばらくして、橘は目を覚ました。
その時に少々の面倒事があったのだが割愛していいだろう。よく漫画で見るような内容だったしな。
そしてお互いの情報を交換し終えた。
橘は俺と同じように外を出歩いている時に黒服のイカツイ顔をした男に名前を聞かれ、気絶されてここに拉致されたようだ。
そうして、お互いがここに居る理由を理解した時に橘が唐突に
「そういえば日暮君が渡された武器って何だったの?私はスパイ映画とかでよく見る拳銃だったけど」
そう言って見せてきたのはハンドガンだ。
ハンドガンは小さくて持ち運びも比較的に楽な部類で近距離での戦闘を得意とする銃だ。
そんな俺の思考を他所に橘はまだまだ?と俺が見せるのを待っている。
そうして一時思考を戻しバッグから支給されたナイフを1本取り出す。
「ほら、これが俺の武器だ」
そう言うと橘は驚きながらも
「流石に1本だけじゃ無いよね?」
と聞いてきたので俺はバッグの中を再確認してこう言った。
「いや、この1本だけだ」
と、橘はその言葉を聞き、後ろに倒れた。