はじまり
結局あの後は遅刻確定かと思いどうせならとコンビニでコーヒーを買って学校にのんびりと歩きながら向かっていた。
そして授業中の時間。平日の朝のため人は少なく自身の他に人は居ないと思っていると後ろから声を掛けられた。
今日はやけに声を掛けられるなと思いながら後ろに振り向くとそこには黒いスーツにイカツイ顔をした男がいた。
その男は
「お前が日暮ハルトだな」
と聞いてきた。
その問いにそうだと答えるとその男は唐突に俺の首に手を伸ばし首を絞めてきた。
その行動に驚き抵抗もできないまま俺は気絶させられてしまった。
俺は、目を覚ます。視界の中には見覚えのない廃墟のような場所に7人、俺を含めての8人が居た。
そして何もわからない中近くにあったバッグの中から携帯の電話音のような音がした。
それは俺だけでは無く全員のバッグから音がして、中にある無線から声がした。
そしてその声はこう言った。
「君たちが持っているバッグの中には武器が入っている。その武器を使って最後の1人になるまで殺し合いをしてくれ」
と確かに言ったのだ。
この謎の場所への誘拐。それだけでも精神的にヤバいのは間違い無いのに更には殺し合いをしろとの要求。この状態から推測するに誰か1人は暴れる人が出るはずだ。
俺がそう推測していると1番奥、廃墟の部屋の出入り口の反対側の壁の方に座っていた男が徐にバッグをあさりそこから出した銃を構えて狂ったように
「お前ら全員殺してやる!!」
と言いながら3発弾を撃った。