日常
俺は、目を覚ます。視界の中には見覚えのない廃墟のような場所に7人、俺を含めての8人が居た。
そんな、普通じゃあり得ないような光景を見て、俺こと日暮ハルトはここに連れてこられる前の記憶を思い出していた。
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月曜日。それは一週間の中で一二を争うほどに憂鬱な日。何故ならば学生ならば面倒くさい学校に7日間行かなければならないからだ。
因みにもう一つは日曜日。休日の終わりという理由だけで面倒くさい。
そして、それは日暮ハルトとて例外ではなかった。
そんなくだらない事を考えながら学校に向かっていると突然後ろから
「そこの君、待ってくれないか」
と声を掛けられた。
そこに居たのは一般的に見て変な格好をしていた男だった。内心美女じゃないのかとがっかりしながらも
「どうかしましたか?」
と内心の感情を表に出さないようにして答えるとその謎の男は
「止まっていただきありがとうございます。いきなりですが私は占い師をしていまして、貴方に不運の塊がついているので、それをお伝えしようと思いまして」
と言ってきた。
突然初対面の人に不運の塊とかいうものが付いていると言って来ることにに驚きながらも
「えーと、それってどういうことですか?」
と占い師の男に聞いてみると、占い師の男はこう言った。
「詳しくはわかりませんが、貴方はこれから、今までとは全く違う、本来なら関わらないような出来事に巻き込まれるという結果が出ました」
と、そう言ったのだ。