表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Destiny quest(ディステニークエスト)  作者: 尾長 瑠璃色
1/2

プロローグ

君はゲームが好きか?


好きにしろ、嫌いにせよ、

このゲームを起動したということは、

少なからず興味を持った、ということだ。

ふふ、実に素晴らしい。

提供する側としてはこんなに喜ばしいことはない。

素直に感謝の意を示そう。


世の中、様々なゲームが生み出されているが、

君は今までどんな種類のゲームをプレイしてきただろうか?

ボードゲーム?

カードゲーム?

シューティングゲーム?

アクションゲーム?

アドベンチャーゲーム?

ロールプレイングゲーム?

他にも色々あるが、

それらのいくつかを合わせた複合型ゲームというのも、

君はやっているかもしれないな。


さて、吾輩がこれから君に提供するのは、そうだな、

『オープンワールドアドベンチャーゲーム』といったところか。

君にはこれからとある世界へと赴いてもらって、

その世界に巣くう魔王と、

その配下の悪鬼羅刹共を打ち滅ぼし、世界を救ってもらいたい。

魔王はその世界の中心にある魔王の城、そこに陣取って、

配下達を使って世界を滅ぼしにかかっている。


君がその世界のどこに降り立つかはわからないが、

そこから中心にいる魔王を目指して旅をしてもらうこととなる。

当然その道中で悪鬼羅刹共と戦うことになるだろう。


世界に降り立つと、君には君に適した『役職』と、

その役職のみが扱える『スキル』が与えられる。

もっとも、降り立った段階で君の覚えているのは、初期スキル。

役職によっては、雑魚一匹倒すことにも苦戦を強いられるかもしれないな。

しかし、悪鬼羅刹どもを倒していけば、君のレベルは上がり、

それに応じて強力なスキルを習得したり、既に覚えたスキルが強化されていく。

敵を倒せば倒すほど、君は強くなっていく仕組みだ。


また、君がたった一人で戦う必要はない。

まぁ、どうしても一人で戦いたいというなら無理強いはせんが、

初めの内は、このゲームを起動し、

君のようにその世界へと降り立った者達とパーティーを組んで、

協力して倒していくことをお勧めする。


旅の開始時にまず一回と、

その後も旅を進めて行くと、君の前には選択肢が現れる。

そのいずれかを選択しながら、旅を続けてもらう訳だが、

現れる選択肢は最初の内は些細なものかもしれない。

しかしその選択肢は、いずれ君の『人生の最期』に関わってくる。

選択によってはもしかすると、最初の段階で死ぬかもしれないし、

世界を魔王の脅威から救う前に死ぬことになるかもしれない。

だから、心して、選択することだ。

一度選択してしまえばもう、後戻りはできないのでね。


最後に、その世界には『回復』は存在するが、『復活』は存在しない。

なので、死んだらそこで終り、『ゲームオーバー』だ。

君が最善の選択を選び、魔王まで辿り着いて打ち滅ぼし、

世界を救える者であることを切に願う。


ああ、そうそう、

この時点で君は何かしら疑問を持つかもしれないし、

持たないかもしれないが、この吾輩は『テキスト』だ。

ただ吾輩の言葉を一方的に綴ったものに過ぎないので、

疑問には一切答えられんから、あしからず。


では、君の転移を開始する。

頑張りたまえ、健闘を祈る。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ