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セラフィンゲイン  作者: 鋏屋
EP-1 セラフィンゲイン
31/60

第29話 黄昏の天都

 俺とスノーが扉の前間で来ると、ララが文句を言ってきた

「なにやってたの、2人とも~ あれ? スノーなんか目が赤くない?」

「え? あ、いや、その……」

 と狼狽するスノーの言葉を遮り、俺はすかさずマリアに答える。

「さっきの戦闘で目にゴミが入ったんだとさ、そんでゴロゴロするから見てくれって言うから見てやってたんだよ、なぁ?」

 そう言う俺を、また少し潤んだ目で見るスノー。オイオイ、だからそんな目で見るなって……

 みんなに言う必要なんてないだろ? 俺とあんたで話は付いたんだし。俺は誰にも言うつもりはない。動機が何だったにしろ、スノーは別の道を選択した。もう仮面を被ることをやめたんだ。捨てた荷物の中身なんか、今更みんなに話したところで経験値1ポイントの得もない。世の中知らない方が良いことの方が、案外多いもんさ。

「ふ~ん…… そうなのスノー? ホントはシャドウにセクハラとかされて泣かされてたんじゃないのぉ~? 胸とかお尻とかこう……」

「するかアホっ!」

「そ、そんなことないですよっ!!」

「ホントぉ~? なぁんか ア ヤ シ イ んだけど?」

 と尚も微妙なアクセントでツッコミを入れるララ。おいスノー、あんたもそこで赤い顔するなっ! 余計誤解されるでしょっ!! つーか、ララもそうだが、なんだお前らその微妙なまなざしはっ!!

「いくらスノーが可愛いからって、泣かしちゃ男が下がるわよシャドウ。それにスノーも今時お触りぐらいで泣いちゃダメよ? 安売りはダメだけど、今の時代女もたくましくなんなくちゃ。オカマのあたしが言うのも何だけど……」

 おいドンちゃんちょっとマテコラっ!

「オ~ノ~ 同じメ~ンとして、ミ~はベリ~悲しいネ。ムッツ~リは世界共通で嫌われるYo~ もっとオ~プンでプリーズ!」

「うるせぇ! 黙れサルっ!!」

 背中から槍で突かれる前に、今ここで叩き斬った方が確実にいい気がする!

「つーかやっちまったモンは今更しょうがなくね? 減るもんでも無えだろうし……」

「リッパーてめぇ……っ!」

 とそこへララがまた余計な事を口走る。

「あら、あたしの時はリアルでもちろん請求してるわよ? この前は助けて貰ったからサービスだったけど……」

「ユーはリアルでララちんに、いったいどんなコトしてるか―――っ!?」

「知るかボケっ! ララっ! お前もいい加減にしろ!!」

 それにスノー! あんたも少しは反論しろっ! 何クスクス笑ってんだよっ!!

 するとスノーは、目にうっすらと涙を浮かべ、微笑みながら答えた。

「みんな、ありがと…… 私、間違いを犯さなくて良かった……」

 スノーそこ違―――――うっ! 気持ちはわかるが、そこで涙とか見せな―――――いっ!!

「「―――――シャドウっ!!」」

 全員の非難の声が、俺ただ一人に向けられた。


 お前ら全員ロストしてまえ――――――――――――――っ!!!!


 スノーの疑惑を隠して、逆に俺のセクハラ疑惑が浮上…… なあスノー、俺リセットして良いか……?

「さて、そろそろ踏み込もうじゃない、未知のフィールド『マビノの聖櫃』へ」

 と、アホな騒ぎをドンちゃんが締める。いや、そもそもあんたの言葉で、俺の疑惑が加速したんだが、またここでそれをつっこむと、いつまで経っても中に入れない。非常に納得行かないが、ここは口をつぐんでおこう。

「じゃあみんな、準備は良い?」

 スノーが双声を掛けると、皆一様に頷いた。いよいよ、俺達は難攻不落の代名詞、『聖櫃』にたどり着いた初めてのチームになる。数々のプレイヤー達の思いを拒み続けてきた未知の扉が、今開かれる。

「チームラグナロク、『聖櫃』に突入します!」

 スノーはそう宣言し、俺達はその大きな扉を内側へ押し開けた。


☆ ☆ ☆ ☆ 


 扉の内側に入った瞬間、俺達はまばゆい光に包まれ、俺は目を閉じると同時に意識を喪失した。足に接地感が無く、まるで自分が水の中ににでもいるような浮遊感味わう。

 瞼を開けようとするのだが、薄目を開けるだけで、失明しそうな強烈な光が瞳を襲い、たまらず目を閉じる。酷い耳鳴りが鼓膜を支配し、外部の音を拾うことが出来ない。天地が全く判らず、墜ちているようにも、上昇しているようにも、はたまた停滞しているようにも感じる奇妙な感覚に襲われ、手足を遮二無二動かしながら、半ばパニックに陥った頭で近くにいるはずのメンバーを確認しようとするのだが、叫ぶ自分の声さえ出ているのかが判らない状態では確認のしょうがない。

 ターミナルからフィールドに来るまでの『転送』の感覚に近いが、こうも激しい耳鳴りと不安定な浮遊感覚に襲われたのは初めてだった。

 もしかしたら、このままロストするのではないか? という恐怖が頭をよぎった瞬間、俺はざらつく床に膝を突く感触を憶え、心底安堵しながら目を開けた。そしてようやく開けた視界に広がる光景に、俺は息を飲んだ。

 そんな馬鹿な……っ!? 

 自分の目の前に広がる風景に、俺は脳内でそう詰問する。全てが自分の脳内に、デジタライズ技術で投影された偽りの視力を、このときばかりは本気で疑う。

 そんな俺の顔の前を流れる、風に舞った物体を無造作に掴み、震える手で広げてみた。

 萌え系美少女の絵がにっこり笑って『キメ』ポーズをする足下に、タイトルにかぶせる様に『本日入荷!!』と書かれたポップ文字が踊っている。

 それは俺も知ってる美少女系パソコンゲームの宣伝チラシだった。すると俺のすぐ後ろで、俺と同じような驚きを声に出す者がいた。

「うそだろっ!?」

 振り向くと、リッパーが周囲を見回し、驚愕の表情でそう叫んでいた。いや、リッパーだけじゃなく、他のメンバーも例外なく、みな驚いた顔であたりを見回していた。

 そしてその後ろに、あの荒涼感漂う倉庫のような建物と、ほんの1時間ほど前にくぐった、見覚えのある鉄製の扉が目に入る。

「な、なんであたし達、リアルにいるのよ……!?」

 ドンちゃんの震える声に、ようやく俺も自分の目を信じることが出来る。

 綺麗な黄昏色に染められた建物とアスファルト。ロリが入ったキャラクターが描かれた同人系チラシが、所狭しと貼られた電柱。3階建ての建物の向こうに頭だけ見えるのは、去年オープンしたアキバトリムだったっけ?

 あの通路で、確かに『聖櫃』だと思われる扉を開けて、そこに足を踏み入れたハズの俺達は今、セラフィンゲインの接続端末がある秋葉原の『ウサギの巣』の前にいた。

「ねえ、コレってどうなってんの?」

 とララが俺に聞いてきた。

「わからん…… 俺にも何がなんだかさっぱりだ」

 悪いが俺に聞くな。コッチが聞きたいくらいだぜ…… あれ? 俺、今さ……?

「ホワット? ミ~達知らない間にリセットしたか~い?」

 相変わらずとぼけたトーンの声で喋るサムだが、いつものようにボケ無いところを見ると、奴も相当驚いてるようだ。

「ここが…… ウサギの巣なの?」

 不意にスノーがぽつりと呟いた。やはり皆と同じように驚いているようだが、その目には若干の好奇心の色が伺える。そうだった…… 

「見えているんだな、スノー?」

 俺のその問いに、一瞬面食らったような表情をするが、俺の意図することが判ったのか、スノーはハッキリと頷いた。

「ええ、見えています。私は初めて見ますが、ここが、みんなが通う『ウサギの巣』に間違いないんですよね?」

 やはりな…… しかしなんつークオリティだよマジで。

「ああ…… そうさ、確かにここが俺達の通う端末、アキバの『ウサギの巣』だ。信じられないほど精巧に再現された『偽物』だけどな」

「偽物? コレがかよっ!?」

 俺の言葉に、リッパーが素っ頓狂な声を上げた。しかし――

「自分たちの装備を見てみろ。セラフィンゲインのキャラそのまんまだろ? それに俺がまともに喋れるし、リアルじゃ視力がないハズのスノーの目が見えているのが決定的だ」

 俺の言葉に、みんなが「あっ!」とした表情でスノーを見る。

「間違いない、俺達はまだセラフィンゲインの中にいる。これほどまで忠実に再現出来るシステムの力には正直未だに信じられないが、ここは俺達の住む現実世界じゃない。恐らく…… ここが『聖櫃』なんだ」

 俺の言葉に息を飲む一同。まあ無理もない。言った俺自身ちょっと信じられない気分だ。

 不意に吹く風に巻かれ、アスファルトの上を舞う落ち葉や捨てられたポケットチラシの群れ。道ばたの煙草の吸い殻や潰れた空き缶。その横に揺れる名も無き雑草。所々割れて歯抜けになってるままのネオン看板。道の向こうに駐車してある国産のワゴンとラオックスのコンテナトラック。

 店の出入り口にある自動ドアは、そのほとんどが巧妙に配置された見た目だけの『模像』なのだろうが、まるで今にも開いて、店から客が出てきそうなリアルさだ。

「それに静かすぎる。こんな静かな秋葉原はあり得ない。全く人の気配もしないしな」

 そう、ひしめき合う電気店の店内放送や宣伝放送。車や電車の音、客を呼び込む店員の声、街を行く人々の話し声や笑い声といった、駅周辺特有の雑踏の音が全くなかった。

「ここが、聖櫃……」

 スノーがそう呟きながらぐるりと周囲を見回した。彼女に取り、初めて目にする現実世界、いや正確にはそれの忠実なコピーだが、スノーは、その目に映る風景をまるで脳に焼き付けるように見つめていた。いま、スノーはどんな気分なのだろう……

 俺はそんなスノーの心中に思いを馳せながら、ふとある考えが浮かんだ。

 もしかしたら、この聖櫃って……!?

「とにかく移動しない? ここにいたって始まらないみたいだし」

 そのララの言葉に、俺達は移動を開始した。忠実に再現された秋葉原の街だけあって、俺達は迷うことなく路地を抜け、中央通りまでやってきた。

「すげぇなぁ~ マジ本物としか思えねぇ…… おっ、ソフマップCD館だ。スゲー!」

 リッパーがそう感嘆の声を漏らした。確かにその通りだ。細部にまで手抜き無く、忠実に再現された『仮想秋葉原』は現実としか思えないクオリティだった。

「しっかし気味悪いわね~ 誰もいない街って。なんか人だけが突然消えちゃったみたい」

 ララが率直な感想を漏らす。全く持ってその通りだ。ここまでリアルに再現された街で、そこに欠かせない存在である人間がいないことが、これほど気味悪い物だとは思わなかった。ララじゃ無いが、ついさっきまで居たハズなのに、街ごと『神隠し』にあったかのような錯覚すら憶える。

「ああ、まるで陸の『メアリーセレスト』だな……」

 もっとも、ここははじめから人なんて居ないだろうけどね。

「なにそれ?」

 とララが質問してきた。まあ君の場合、自分のお腹とお金のこと以外、あまり興味がないだろうから知らないのも無理ないけどね。

「世界の航海史上で最大のミステリーって言われる事件の舞台になった19世紀の帆船の名前よ。1972年にニューヨークからジェノバに向かう途中、何らかの原因で乗組員10人全員が忽然と姿を消してしまったの。沖を漂流していた同船は、発見直後、『あたかも今までそこに人が居たかのような状態』だったって言われてて、今もってその原因が特定できないの。だから今じゃ不思議な『大量失踪事件』なんかを、よくその船の名前にちなんでそう呼ぶのよ」

 とスノーがその知識の一部を開陳しララに説明する。まあ、最近の研究では、後に伝えられた伝説めいた逸話は、かなり尾ひれの付いた眉唾な話しだそうだが、その言葉自体は未だに使われている。みんなそう言うオカルトめいた話が好きなのは、今も昔も変わらないってことさ。

「でも…… ホントに誰もいないのかしら?」

 あたりをぐるりと伺いながらドンちゃんが呟いた瞬間、全く別の声が掛かった。

「誰もいやしないさ、今はまだね」

 その声が耳に届いた瞬間、俺を始めメンバー全員が瞬間的に装備を手に取り、攻撃態勢のまま振り向いた。初めて見る聖櫃内部の異様な光景に、半ば『おのぼりさん』的な気分でいたとはいえ、そこは流石この聖櫃まで来れるハイレベルキャラ、思考より先に体が反応するんだろうね。

 俺達が立つ場所から数十メートル離れた先にその声の主は居た。この街の中心を南北に貫き、現実世界では休日になると歩行者天国になり、行き交う人々で、広い幅員が狭く感じられるその道路を、ここでは、俺達以外の唯一の人として、中央に配されたセンターラインに沿って、ゆっくりとこちらに歩いてくる。

 年の頃は俺とさほど変わらないだろう。真新しいブルージーンズに白いスニーカーが、すらりとした高身長にはよく似合っている。フード付きのトレーナーの上から羽織った紺色のスタジャンのポケットに両手を突っ込み、現実世界でのこの街では、確実に浮いてしまうこと間違い無いと思われる、短髪の甘いマスクが、優しい笑顔を浮かべながら俺達を眺めていた。

「とうとうここまでたどり着いたね。チーム『ラグナロク』 ようこそ、この世界の始まりにして終わりの場所へ……」

 黄昏色に染まるその笑顔が、あまりにもさわやかで、逆にそれが、この人の気配を感じない無人の秋葉原とのギャップを感じて気味が悪いことこの上ない。まったく、相変わらずケレン味たっぷりな登場しやがって……

 初めて見るイケメン野郎だが、俺には誰だかすぐに判った。

「約束通りやってきたぜ。お前がここに居るって事は、どうやらここが『聖櫃』に間違いなさそうだ…… そうだろう? メタトロン」

 俺は冷静にそう聞いた。

「え、メタちゃん!? だって全然……」

 と驚くララ。だからその呼び方止めろって!

「あははっ いいねソレ♪ これからそう呼んでもらおっかな~」

 そう言ってカラカラと笑うイケメンボーイ。お前も同意するなっ!!

 とぼけた口調にとぼけた格好…… そして、人の姿でありながら、人とは異質のこの威圧感。人の狂気を具現化した『戦争』を目的として生まれ、この世ならざるこの世界で、挑む者達の本質を試み続ける意志を持ったプログラム。『天使が統べる地』と言う意味を持つこの世界、セラフィンゲインで数多の天使【セラフ】を従える『天使の王』と『神の代理人』の称号を持つ人工天使メタトロン。

 たとえ姿が変わっても、お前から感じる、この得も言われぬ感覚を忘れるわけがない。

「そうだよシャドウ…… 君たちがアクセスしている端末のある『秋葉原の街』を忠実に再現しているだろ? 元々ここはね、かつて『使徒』の1人が、君の持つ『アザゼル因子』を調べるために作ったエリアプログラムなのさ。

 Abrrant Kinetic Inner Brain Area Proving Ground【異種活動脳内領域実験場】その頭文字を取って、通称『AKIBA・PG』…… それを元に鬼丸が再生、改修したんだ。それが今君たちが目にしているこの『聖櫃』だ。現実世界の秋葉の街をコピーしたのは彼のオリジナルだよ。でもさ、ここは君たち『アザゼル因子』を持つ者にとってはなかなか粋な場所だろ? どうだいシャドウ? 気に入ってくれたかい?」

 そう言って笑いかける、美青年姿のメタトロン。唇の端からキラリと漏れる色つやの良い白い歯が、そのさわやかさをよりいっそう引き立てている。

 でも何故か、その爽やか成分100%の笑顔を見るとイラっとするのは、モテないキモヲタの僻みでしょうか?

「ああ、その話を聞いて、嬉しくって反吐が出そうだ」

 うん、口と体は正直だった。モルモット的な気分だし、それにさ……

「あれぇ? ヲタの君なら喜んでくれると思ったんだけどなぁ…… 秋葉原って君たちにとっては『聖地』なんじゃないの?」

「現実世界のはな…… こんな薄気味わりー秋葉は、嫌を通り越して怒りが沸いてくるぜ」

 だってそうだろう? 確かに人混みにウンザリすることだって多々あるが、それなりに人が居てこそ面白く、また楽しいのだ。確かにライバルが多すぎて買えないゲームやアニメのDVDなんかがあると、買える奴らに『お前ら全員逝ってヨシ!』みたいな感情を抱くことだってある。でも、誰もいない世界じゃ喩え思い通りになったって、そこにどんな価値を見いだせる? 自分が何かをして、それについて、良いにしろ悪いにしろ、それなりの評価や反応があってこそ、自分という存在に価値が生まれ、自分の行動に意味が生まれる。

 仲間もそう…… 同じ言葉や似たような価値観を持つ者達との繋がり、いや、それ以外の人達も全部ひっくるめて、その中で生きていく俺という存在。このチームでやってきて初めてそう気づいたんだ。そこに現実、非現実の区別無く……

 俺が必要だと思う仲間も、そうでない人も、俺を必要だと思ってくれる仲間も、そうでないその他大勢も、全部ひっくるめて俺の世界だし、俺という存在を世界や時間に刻みつけるファクターだって事。全てに意味があり、全てが『俺』と言う存在を証明するものだ。だから俺は、こんな街を認めない。こんな秋葉原を良いと思わない。

 だって、人って1人じゃ生きていけないし、絶対1人じゃないんだぜ? きっと誰かと繋がってるモンなんだよ。

「ここは、形だけの偽物だよ。悪ぃけど、ここには現実の秋葉の100分の1の魅力も感じないな」

 俺はそうこの世界を統べる天使に言ってやった。

「ふ~ん、そういうモンかねぇ」

 メタトロンはそう呟いた。俺はその時、初めてコイツが『AI』だと感じた。コイツには血の通う事はない。所詮はプログラムだ。いかにどれだけ人間の行動や感情をサンプリングしようと、永久に本当の意味で人間を『理解』出来ないだろう。だが……

 もしかしたらコイツは、それを知る為に制作者である『使徒』に逆らってまで、この聖櫃を維持しているのかもしれない……

 俺は何故かふとそんなことを思った。



初めて読んでくださった方、ありがとうございます。

毎度読んでくださる方々、心から感謝しております。

第29話更新いたしました。

伏線回収話第2弾ってトコですw

AKIBA・PGの件はつっこまないでーっ!! うん、なんて安易な名前でしょう(爆

一番最初から考えてたネームっす。聖櫃が現実世界の秋葉の街って設定も……

鋭い読み手さんには、もうとっくに判っていたかもしれませんが……

何故鬼丸が現実世界の秋葉原の街を再現したのかもバレてるかも……(怖っ!

次回はお待ちかね、あの人物が登場予定です。もう少しだ、もう少しでこのしょーもない物語を完結することが出来る。がんばるぞー!! 

アクセス数見ると結構皆さん読んでくれてるみたいで正直驚いております。いや、普通に冷やかしってことも考えられますが…… まあ冷やかしでも構いません。ベタやな~ とか、うわっ厨二くさっ! とか思うでしょうね。まさにその通り。作者がいい歳して厨二なもんで……(爆) でも『ベタこそ王道であり正道だ』なんつー開き直りで書いてたりしますw もう少しで完結なので、最後までこのしょーもない話しにつき合っていただけると嬉しく思います。

鋏屋でした。


次回予告

セラフィンゲインの支配者、学習型高性能戦略AIメタトロンにシャドウは鬼丸の行方を聞く。するとメタトロンは、シャドウに『会わせてあげる』と告げつつも、いきなり襲いかかってきた。虚を突かれ、完全に後手に回ってしまったシャドウだったが、何とか反撃に転じる。すると突如、メタトロンの姿が変化した。

「久しぶりだな…… シャドウ」

防がれた安綱の刃の向こうに揺れるメタトロンの微笑に、シャドウはかつての『友』の声を聞いた!


次回セラフィンゲイン 第30話 『魔人再び』 こうご期待!


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