絶望の夜明け2
何とか持っていけました。
ーーー翌朝、フィーン家ーーー
「父上、母上、では行ってまいります。」ジルは、少し緊張した顔で伝えると、「大丈夫だよ、ジル。後からスキルは増えるから。ただ、魔法は無理だけど・・・」とレンが言うと、「貴方、ジルが魔法を使いたいのは知っているでしょ。あまりマイナスな思考にさせてはいけません!」と一喝した。すると、「す、すまん!」この時ジルは悟った、レンはが怖いんだということと、この家の裏の主は、メルだということを・・・
「では、行ってまいります。」ジルは、シュナと歩き始めた。。。
ーーー教会ーーー
「大きいな・・・」ジルは教会の大きさに驚いていると、奥から優しそうな神父がやって来た。「貴方様は、ジル=フィーン様ですね。ようこそおいでなさいました。」「こちらこそ、神父様と直接会えて光栄です。」普通、村の子供達は、シスターがするのだが、貴族などの地位が高い人物は神父が行う。
「それでは始めますので奥まで来てもらえますか?」「分かりました。シュナは、ここで待ってて。」「分かりました。どうか、神より祝福を・・・」
ーーー教会(奥)ーーー
「それでは始めます。瞑想して下さい。」すると、ジル達の部屋は激しい光に襲われた。
「終わりです。では、注意をさせて頂きます。まず、犯罪を犯すと名前は黒色です。予備軍、つまり犯罪を見て見ぬ振りなどをすると、茶色です。ジル様は白色なので大丈夫です。また、茶色のまま7日間放置すると黒になるので注意を、そして閲覧方法なのですが、心の中でログ=ボード、と言うと表示されます。また、許可した相手に見せる事が可能です。これで注意を終わります。
ーーー教会(外)ーーー
「ジル様!お疲れ様でした!ログ=ボード見ましたか?」シュナは、少し興奮気味に駆け寄ってきた。「いいや、見てないよ。一緒に見よう。」「はい!」
ログ=ボード
ジル=フィーン 9歳 <人族>
<Hp>500
<Mp>1300
<スキル>
・貴族マナーLv10 ・魔眼Lv1
・容姿Lv10
・剣術Lv3
・??魔法Lv測定不能
<称号>
・貴公子
・完璧な物語の王子様
・???
「凄いです!ジル様!貴族マナーのレベルがマックスなんですか!?容姿は分かりますが、、しかも称号まで!?」どうやら、シュナはジルのステータスで壊れたようだ。「シュナ!落ち着いて僕も分からないよ!!とりあえず、称号の効果を見よう!」ジルとシュナは、思考をリセットし、効果を見る。
<称号>
・貴公子(貴族マナーがLv10になった者に贈られる。やる事全てに人に惹かれる)
・完璧な物語の王子様(容姿Lv10になった者に贈られる。容姿がどんな時も汚れず、カッコイイ)
「「・・・あー、、、うん」」2人は何とも言えない空気になっていた。
「ところでジル様、何の魔法か分かりませんが、魔法使えるみたいですね!<Mp>もその歳で中々ありますよ!」と言うと、「魔法、、使えるんだね!!」と喜びを表した。「魔眼って何だろう?」「私にも分かりません。。」シュナは、とても落ち込んだ。「大丈夫だよ!またいつかわかるよ!」ジルは、明るく答えた。
「ジル様〜〜」「そんな、泣かなくて良いのに・・・」「うぐっ・・・ひぐっ・・・ちょっと失礼します。」
「うん。待ってるよ。」シュナは、どこかへ行った。
すると、急に後ろから何かで殴られた。「うぐっ!!」視界が黒く染まった。
ーーー2分後ーーー
「ジル様ー!!ジル様ー!!」そこにジルの姿はなかった。
ーーー森の中ーーー
「へっへっへぇ!!!やったぞこいつは上玉だ!!」「そうだなこいつを貴族連中に売ると大儲けだ!!」
2人の男がオレンジ色の空の下の森で黒い笑みを浮かべていた。ジルは、目を覚ますと、1人の右目がえぐれている男から「お前は今日から貴族連中の玩具だ!!」するともう1人のガリガリの男が「お前を売れば、大儲けだ!!」と言った。ジルは急激に体温が下がった。声が出なくなったのだ。
すると、森の奥から絶世のダークエルフの美女が現れた。
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