絶望の夜明け1
遅れてすいません。これからは、10時投稿で頑張ります。
ーーー翌朝、フィーン家の庭ーーー
『ポロロ〜ポロロ〜』とウィングバード鳴き声が響く中、一振りの剣が風を斬っていた。
「ハァッッ!!ハァッッ!!」ジルは、ロイと剣術の稽古をしていた。
「ジル様、もう少し足を踏み込んで下さい!」「分かった!」ジルは、ロイからのアドバイスを聞くと、すぐさま実践した。「そうです!もう後は、実戦を用いた訓練だけですね!」ロイは、ジルの剣術の師匠である為、教え子がここまで育ったため、とても喜んでいた。また、ジルも1年前から始めた剣術を一生懸命教えてもらったロイに喜んでもらえたので嬉しかった。すると、シュナが現れ、「ジル様、食事の準備が整いました。それと、旦那様が大切なお話があるそうです。」ジルは、話を聞くと、「分かった。ありがとう」と言い、食卓へと向かった。
ーーージル家の食卓ーーー
「お待たせしましてすいません。。父上、母上。」と、鍛錬着から着替えたジルが椅子に座ると、「お疲れ、ジル。大丈夫だよ。」とレンが言うと、「良く頑張ったわねジル、お疲れ様。」と2人は遅れて来たジルを温かく迎えた。「では、食べようか。」と言うと、始めにレンから手を付け、次にメルが手を付け、そして、ジルという順番で食事を始めた。しばらくしてレンが、「そういえば、ジル明日は、お前の誕生日だったな。」と言うと「はい!」と元気良くジルは答えた。「大切な話と言うのは、明日は教会に神様から、【ログ=ボード】を授けて貰いに行ってもらう。それと、ロイから剣術の事は聞いた。ロイからの実戦を用いた訓練を許可する。」と、レンは言った。【ログ=ボード】とは、神様がその人物を総合評価したものである。主に、<人物名>、<種族>、<Hp>、<Mp><スキル>が掲載されている。稀に、神様が<加護>や<称号>を授けてくださる。
<種族>は、魔族、ダークエルフ、エルフ、獣人、人族とわかれている。だが、魔族とダークエルフは、迫害される対象になっている。<Hp>は、人の命の生命線である。これが0になると死亡する。<Mp>とは、魔法を使う為に必要な魔力である。これが0になると気絶する。また、魔力があっても魔法が使えるとは限らない。<スキル>は、言わば経験である。そして、<加護>は神様から愛されている事を表す。その効果は様々である。そして、<称号>は、神様が決めたハードルを乗り越えた者に送られる。これも様々な効果が送られる。また、同じ称号はない。
ジルは、話を聞くと、「はい!」と元気良く答えた。「ジル、もし魔法の才能があれば座学の教育と共に、シュナを魔法の講師にする。」「分かりました。父上!」そうしてジルは、御飯を食べ終えて座学の講義を受けるのだった・・・
ーーージルの部屋ーーー
「では、ジル様この世界の1年は何日ですか?」「360日です。」とジルは難なく答えた。
「流石ですジル様、では、1の刻は何分ですか?」「60分です。」とまたも難なく答えた。
「はあぁぁっっ・・・」シュナは、盛大にため息をついた。それもそのはずだ。ジルは普通10歳で習う者を8歳で終えた為、完璧過ぎたのでシュナが教える事はないのである。
「ジル様は、完璧過ぎます!普通その年齢で貴族マナーが完璧だったり、座学が完璧なのはおかしいですよ!」と、シュナは愚痴をこぼした。「シュナ、これも父上と母上に恥をかかせない為ですよ。」
「そこまで考える発想がおかしいんですよ。。。」と呟いた。
ジルは、明日の出来事に心を躍らせていた。
説明が多くてすいません。
次は、教会とヒロイン登場です!!