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7 りく

昨日はあるプリントをもらいました。

内容を見るからにお泊まり会のようです。早速ママに見せて準備を始めようと思ったのですが



「え、?お泊まり会・・?そんなのママ寂しすぎるよっ!」



えっー!そんな!確かにママとはあまり一緒にいる時間もないのにお泊まりまで行ったら寂しいかもしれないけど1日だよ!?でも不参加でも可って書いてたからうちはダメかなぁ?



「そっか〜行きたいんだけどなぁー…」



「うっ・・・考えておくからねぇー?」



ちょっと悲しそうにするとママはなんでもいうこと聞いてくれるのを最近学んだんですっ



「いい方に考えてねっ!」



そうしてママは仕事、わたしは幼稚園に行きますっ








幼稚園では自由時間が沢山あります。男の子に囲まれてしあわせっ!

男の子と男の子が仲良くしてるの見ると色々妄想しちゃいます!まだ幼稚園児なのに案外いけるもんですね、?

ぼーっとしてるのもアレなのであきとくんと遊ぶことにしました。今は積み木をして遊んでます。




「あ、あきとくんその三角のやつとって!」



「ん、これか?」



「あっ、ありがと」



わたし自身男の子と触れ合うのは苦手です。男の子は好きだしBLも大好きっ!でもまだ少しわたしが男の子って感覚になりきれていないのか、昔の記憶が引きずってるのかわからないですけど、手が触れ合ったりすると自分の女としての部分が出るというか。

そう、いわゆる照れちゃうんですね。恥ずかしくなっちゃうんです。

本当はBLヤッホーいって感じなのにまだ自分だとなかなか難しいものです。






「俺たち親友だよな?」



「え?もちろんそうだよっ!」



少し考える顔をしながらあきとくんが聞いてきました




「そっか、」




えっー!それでおわり!?なになに気になるんだけど!?ちょっとパーっとしないまま自由時間が終わってしまいました。






次の自由の時は折り紙をして遊んでいました。折り紙をしてる時は他の子を見る時間にしてます。折り紙が好きな子がいてその子とその子にいつも懐いてる子がいちゃいちゃしてるのをながめるのです。




「あ、そんな風にしたらだめだって、こうやってこうだよっ」



「あ、ごめん。こうして、こうかな?」



「ちがうよーっこうだよ、かしてっ」



あーなんか見てるだけでいろんな妄想がぁ〜っ

うふふ

するといきなり先生が話しかけてきたので少しびっくり




「りくくーん、なにしてるのかなぁー?」



見ればわかるよね!?まぁ答えますけどね?いっつもこの先生は質問してくるので少し苦手です。



「あ、先生〜。今は折り紙をしてます。」



「そっか〜、昨日のプリントはお母さんに渡してくれた?」



「わたしましたっ」



「お泊まり会について何か言ってたかな〜?」



「え、う、うーん・・・なんか行かせたくないみたいな感じだったかな〜?でも僕はお泊まり会したいですっ」



なんだか少し考えてるみたいです。わたしは少し先生を観察してみます

あーこの先生もお泊まり会楽しみなのかな?

それとこの先生の男の子を見る目がちょっとわたしに似てる気がするっ!もしかしてBL好きかなーっ!?

ちょっと沈黙が長いなぁ〜





「…たぶん大丈夫ですっ頼めば聞いてくれる優しいお母さんなのでっ!」



「そっか、先生も楽しみにしてるからね!じゃあまたね〜」



「ばいばい〜っ」



やっぱりあの先生はBL好きだなっなんとなくだけどわかる気がする!あの先生のことはBL先生って覚えておこう!

まだぼーっと折り紙しながら男児たちを見つめていたら自由時間が終わってしまいました




次の自由時間は新しいお友達を作ることにします!まだ話したことのない子はどこだ〜?

あ、あそこで本を読んでる子にはなしかけよっと



「あの、なんの本読んでるの?」



「・・・漫画。」



なんと!漫画でしたかっ!?なんか知的な雰囲気を少し感じたので小説とかエッセイかなぁーとか勝手に思ってました!



「っ、どんな漫画なの〜?」



「・・・。」



何も言わずにカバンの中から本を一冊取り出して渡してくれました。タイトルは[バスケの王子様]ちょっと前世の記憶からして絶対わたし好き!って!こんな漫画読んでるの!?!?幼稚園児だよね?この子とは仲良くなれると今確信しました。



それから自由時間が終わるまでバスケの王子様を読ませてもらいました。面白かったです!プラスやっぱりBLにしたらグッジョブな感じです。また次の巻も見せてもらいましょうっ



「ありがとう!また続きかしてくれる?」



「・・・うん。」



友達になれたのかな?わからないけど、わたしの趣味は増えたみたい!この歳だと1人で買い物にも行けないしそろそろ漫画も読みたいとは思ってました!でもさすがに手に入れる方法がないので我慢してましたがここにあるなら読ませてもらいましょう!



「あ、お名前なんていうの?」



「・・・はる」



「はるくんかー僕はりく!よろしくねっ」



名前も覚えたし友達だね!よかったー








お家に帰る途中、あきとくんがお泊まり会について聞いてきました




「りくはお泊まり会参加するの?」



「うん、ママを説得中だよー」



「そっか、じゃあ俺も」



「楽しみだね!」




あきとくんも参加するみたいです。なおさら楽しみになりました。



翌日、無事にママにオッケーをもらいましたっ!お姉ちゃんがショックそうな顔してたけどどうしたんだろう?まさかわたしのお泊まり会でショックをうけるわけもないし、何かあったのか気になります。今度お姉ちゃんに聞いてみようかな?




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