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3 あきと

俺はあきと、光中央幼稚園に通う男児だ。

入園式の次の日送りの車の中で変な友達ができた。



そいつの名前はりくっていうんだ。

スッゲー整った顔してて男の俺からしても惚れるくらいのイケメンなんだけど少しバカっぽいところがあるのとぼーっとしてることがある。



出会ったその日に、こいつとは親友になれそうだと思った俺はいつか親友になれるかもなみたいなことを言ったんだ。そしたらりくはもう親友だと思ってたって言ったんだぜ?

たぶん俺はあの時からあいつを好きなんだと思う。もちろん俺らはまだ子供さ、大きくなったらこんな気持ちなくなると思うし、俺がこんなこと考えてるなんてりくが知ったら引かれるかもしれない。だからなにも言わない。俺もりくをぼーっと眺めることにするさ








俺がいつものようにりくのことを見てたんだ、そしたらりくのそばでいじめをしてる奴がいた。そいつはいつもいろんな奴をいじめてて俺は嫌いだった。でも俺やりくに何かしてから訳じゃなかったから見逃してたがりくになんかしたらぶっ飛ばしてやる。今日は気の弱そうな奴にマッサージしろと言ってるみたいだ




「えっ!?」


「な、なんだよお前!俺はこいつに言ってるんだよ」



ん?りくは自分がマッサージしろと言われたとでも思ったのか?突然声をあげて驚いてる




「あ、ごめんなさい。どうぞ続けて!」


「お、おう。よし、ほらはやくしろよ」


「…わかったよぉ・・・」




おいおい!りくお前はいじめられてる奴をほっとくようなやつだったのか?ここは俺がガツンとりくに言ってやんないとだめかな、でもまて、もう少し様子を見よう



りくを見てみる。なんだか目がうるうるしてるぞ、いじめられてるのがかわいそうだと思ってきたのかな?そうだ止めるべきだぞりく


少ししたらりくが「くっ…」とか「うっ」とか「ふぁあ」とか言いだした。おい!どうしたんだ!?




「あああ!うるせぇなあ!お前なんなんだよ気持ち悪いからあっち行けよ」



「ごめん、あ、あの僕がマッサージしようか?」



そういうことか、変な声を出していじめを辞めさせようとしてたんだな。そしてそいつの代わりに自分がやるからそれをやめろと言ってやった。すごいぞりく、お前にここまでできるとは思ってなかった。俺が守ってやる側だと思ってたけど守られることもあるかもしれないな…




いじめてたやつはなんか言っていなくなったみたいだな。よしりくを褒めてやるか



「ありがと…」



いじめられてたやつがりくにお礼を言ってる。こいつも友達になれそうだな




「あ、マッサージしたりない?僕にしてみる??」




アホか!たぶんいじめられて奴を笑わせてやるつもりだったんだろうけど逆効果になるかもしれないから俺は急いでりくの元に向かった。そして1発こつんと頭を小突いた。




「いじめてないであっちで遊ぶぞ」



そういうとりくはすぐに他の遊びが気になったのかキョロキョロし始めた




「なにするのー?はやくあっちいこーどこー?」



そういって積み木のある方に向かっていったみたいだな。俺も積み木するかなー















家に帰るとまずは母親が抱きついてくる。



「ただいま、あんまりくっつかないでくれよ」



「おかえりなさい!こんな可愛い息子に抱きつくなっていう方が無理よ!」



母はうざい。というか女ってのはうざい。俺は近所の女児と遊んだことがあるが俺のことをジロジロ見てくるし媚び売ってくるし本当に嫌だ。


まぁ男が少ないから仕方ないとは思うが俺はこの先も男友達と仲良くできてればいいなと、そう思った。


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